ずっと、イグアスの滝を見たく、タイミングを待っているのだけれど、天気が悪すぎる。
大雨だったり、凄まじくどんよりした曇り空&小雨だったり…。
イグアスの滝は、晴れてこその大絶景だと思うので、結局3日間も訪れることができず、無駄に滞在が延びてしまった。
多くの旅行者に会っても言っているが、ブラジルはどこも天気が悪い。
イグアスを訪れている欧米人も、
「リオデジャネイロ、サンパウロ、イグアスと全て雨で最悪だ」
みたいなことを言っている人が多い。
南下するに従い、天気が悪くなっているように思う。
正直、サンパウロみたいな大都会で、見どころが自然でなければ、別に曇りでもいいんだけれど。
3日目も朝からどんよりとした曇り空だ。
どうしようかと悩んでいると、8時くらいには再び豪雨になった。
ただ、今回は1時間ほどで止み、少しばかり青空が見える場所も出てきた。
ずっと宿にいてもしょうがないので、アルゼンチン側のイグアスの滝に行ってみることにした。
イグアスの滝は、ブラジルとアルゼンチンにまたがっており、どちらでも世界遺産に登録されているが、国立公園内でのアクセスの手段はなく、町を経由しての国境越えなどをせねばならず、観光にはアルゼンチン側とブラジル側でそれぞれ1日を要してしまう。
もちろん、早朝からブラジル側を観光し、午後にはアルゼンチン側を観光という強行スケジュールも可能なのだが、だいぶ焦るし、そもそもバスの本数などもさほど多くないため、やはり1日ずつの見学に当てるのが無難であろう。
ブラジル側のフォス・ド・イグアスからプエルト・イグアス行きのバスに乗り込んだ。
ブラジル側のイミグレでは、希望者だけがバスを降りることになる。
ブラジルから、アルゼンチン側のイグアスの滝のみ訪れる場合は、ブラジルで出国審査を受ける必要がない(本当かどうか不明)らしい。
ブラジルのイミグレに立ち寄ると、バスに置いていかれて、次のバスまで30分~1時間ほど待たねばならないらしいので、ブラジル側のイミグレはブラジル人に混じり、スルーすることにした。
アルゼンチン側のイミグレは、全員が審査を受ける必要があり、バスも待ってくれている。
何もチェックなどなく、スタンプを押して終了だ。
そんなこんなで、何のトラブルもなく、アルゼンチンに入国した。
アルゼンチン側のイミグレには両替所があるが、バスはそれほど待ってくれないので、実質ツアー客以外は利用不可能なようだった。
プエルト・イグアスのバスターミナルに到着するも、アルゼンチン・ペソを持っていないため、2ブロックほど離れた銀行へ行き、キャッシングをすることに。
ATMから出てくるお札の古いこと。
アルゼンチンって、意外に経済的にしょぼい国なのだろうか?
バスターミナルから、イグアス国立公園行きのバスの往復チケットを購入しようとすると、
「たった20ペソのチケットだから、100ペソのお札は使えない」
と、バス会社のスタッフに言われた。
まあ、ブラジル・レアルが使えたからいいのだけれど、感覚から言うと、20円のお菓子を買うのに100円玉が使えないのと同じこと、まったく意味がわからない。
20ペソに1000ペソ出したら、断られるのは大いに理解できるけれど、さすがアルゼンチンだ。
日本なら、こんな会社、即潰れてるだろうなあと思ったりも。
プエルト・イグアスのバスターミナル。
プエルト・イグアスの町並み。
土産物屋が多い。
バスに乗り、30分弱で、国立公園に到着した。
公園内は、人で溢れているのだろうと思っていたが、予想より人が少ない。
ただ、公園内は列車で移動するのだが、その列車の本数もまた少ない。
待ち時間などで、無駄に時間がかかりそうだ。
国立公園入場口。
観光案内所。園内は、案内や掲示が不親切で、わかりにくいので立ち寄るべき。
土産物屋。
まず、列車に乗り、最大の見どころである「悪魔ののどぶえ」があるガルガンタ・デル・ディアブロ駅へ向かった。
残念ながら天気はいまいちで、写真も良いのは撮れないかなと思いつつ、遊歩道を歩き、「悪魔ののどぶえ」のビューポイントへ到着した。
しかし、天気なんて気にしていたのは大勘違いだった。
天気云々の問題でなく、最近の大雨のせいで水量が凄まじく増えており、滝壺はおろか、滝すら見えない。
水煙のみである…。
天気なんて気にするまでもなく、写真なんて撮りようがない。
たしかに、大迫力ではあるのだけれど、写真も撮りたかっただけに、迫力がありすぎるのも問題だなと。
だいぶ粘って、水煙が収まった時に、どうにか数枚の写真を撮ったけれど、正直イマイチだ。
うーむ、不完全燃焼…。
セントラル駅。
駅構内。
国立公園内の列車。
列車はゆっくり進んでいく。
単線なのですれ違いポイントがある。
大混雑…。
悪魔ののどぶえへ向かう。
大迫力。水しぶきが収まった瞬間。
スローシャッターで撮影。
滝の写真を撮りたく、かなり粘った。
ずーっとこんな感じ。
しばらく粘っていると、一瞬の水しぶきの切れ目が。
滝壺の様子。
悪魔ののどぶえは常に大混雑。
遊歩道からの眺め。
遊歩道横には、壊れた橋の跡がある。
再び列車に乗り、カタラタス駅へ向かった。
ここでは、アッパー・トレイルとロウアー・トレイルというトレッキング・コースが用意されており、遊歩道を歩きつつ、滝を見学することができる。
この遊歩道だが、人が2人歩くといっぱい程度の細いものなのだが、ただでさえ太ったブラジル人とアルゼンチン人が、広がって、ゆっくり歩いているものだから、とても時間がかかる。
通常なら15分あれば歩ける距離でも、前に人が支えているため、30分はかかる。
水量が多すぎて良い写真を撮れていないことが大元の原因だが、すんごいちんたら歩かなければならない点など、どうもおもしろくない。
アッパートレイル・コース。
滝を上から眺める。
なーんか期待よりしょぼいような…。
期待が大きすぎたんだろうか?
多くの滝を間近で眺められる。
スローシャッターで滝を撮影。
鳥を発見。
滝につながる川。
どこにでもアナグマがいる。
人にも慣れていて、あまり逃げない。
ロウアー・トレイル。
滝を下から眺めるコースを歩く。
とにかく大混雑。
スローシャッターで滝写真を遊んでみた。
アルゼンチン側からようやく滝のパノラマが見れた。
一つ一つを間近で見るより、全景のほうが好き。
ボートツアーでは、この滝壺に突っ込む…。
皆、水浸し。
またまたスローシャッターでお遊び。
アナグマの大群が登場。
餌あげるのは禁止らしいが、あげている人も多い。
ちょっとした目の保養。
少し癒される。
歩いていたら、イグアナ登場。相当でかい。