アスンシオンからおよそ18時間ブエノスアイレスに到着した。
ブエノスアイレス行きのバス。食事付。
バスの中では、ずっと盗まれたクレジットカードの対処法を考えていた。
もちろん既に利用停止してあり、その点はまったく心配ないのだが、クレジットカードの付帯保険で旅行をしようとしていただけに、なくなってしまったのはだいぶ痛い。
いろいろ確認したところ、海外で盗難にあった場合などには、緊急クレジットカードというものを発行してもらうことができるらしい。
ネットの情報によると、アメックスだと即日、VisaやMasterは提携会社次第なので2~3日かかることが多いということだ。
大都市では、その場で発行できることもあるらしい。
早速、日本のカード会社に連絡をしてみた。
残念ながら、担当者不在で、後日調べておいてもらったのだが、
・発行までに2日必要
・有効期限がおよそ1ヶ月と短い
・カード付帯保険などは、緊急カードでも適用可
・南米での発行は不可能なので、マイアミで発行し、DHLで送付
とのことだった。
最大の懸念は郵送である。
南米の滞在都市で発行でなければ、その懸念は消えない。
どうせDHLを使い、不安が残るのであれば、正規のカードをおよそ1週間で日本で発行してくれるため、それを日本からDHLで送付しても同じことだ。
有効期限もだいぶ短いことだし、今回は、緊急カードは利用しないことにした。
しかし、シティ・カードの対応はとても良く、驚いてしまった。
さらに驚いたことは、スカイプの電話である。
有料サービスの、通常の電話へスカイプからかけるサービスを利用したのだが、何十分か話しても、200円程度である。
これが、通常の国際電話だったら、何千円かかっていることか。
さて、ブエノスアイレスに到着し、有名日本人宿の上野山荘ブエノスアイレス別館にチェックインをした。
上野山荘ブエノスアイレス別館。
共同スペース。
ドミトリー。
ブエノスアイレスには、かつて世界一の日本人宿と言われていたという日本旅館と上野山荘ブエノスアイレス別館という2つの有名日本人宿がある。
日本旅館は、半年以上、中には数年暮らしている長期滞在者が多いらしく、現在では場末の雰囲気など評判が悪い。
毎日、一晩中マージャンの音が鳴り響いているなどの噂もある。
旅行者が訪れても、1ヶ月で顔を覚えてもらえ、3ヶ月で名前を覚えてもらえるなどと言われているくらいの雰囲気らしい。
まあ、嘘か本当かはわからないが、火のないところに煙は立たぬということで、足が向かず。
そんなこんなで、上野山荘ブエノスアイレス別館を訪れたのだが、こちらも微妙な感じだ。
この手の宿は、オーナーが不在で、管理人が管理をしていることが多いのだが、この管理人次第で、宿の雰囲気がガラっと変わる。
はじめのチェックインの時点の説明で、
「洗濯機は、断りなく利用しないでくださいね。
勝手に利用したらすごく怒られますからね、ほんと追い出されるくらい」
とか、
「パソコン使う時は、決められたコンセントだけ使ってくださいね。
テレビの裏のとか使うと、ほんと邪魔になるので」
とか、いちいち説明に棘がある。
そして、滞在している日本人も、いまいち会話がおもしろくない。
ペンション園田で会った日本人はとても面白かったのだけれど。
まあ、積極的に会話に参加しているわけではなく、出来上がった日本人宿の輪に馴染めず、居心地が悪いだけかもしれないのだけど。
滞在してみると、管理人の人も決して悪い人なわけではなく、喋りかたの癖なのかもしれないけれど、まあチェックインの時点では、ちょっと不快だった。
確かに安宿かもしれないけれど、こちらは客なわけで。
値段の安さやNHKが見れる点はさすがなのだが、現在ネットが非常に低速で、Hotmailを開くのすら困難なことも多く、移動することにした。
今回の旅では、意外にも有名日本人宿が期待はずれなことが多い。
カルカッタのホテル・パラゴンとか最高に居心地よかったのになあ。