イースター島から夜21時にサンティアゴに着く飛行機でサンティアゴへ移動し、翌朝8時のバスを利用し22時間、世界最大規模の銅山があるカラマへ移動してきた。
イースター島は、南極やロライマ山に並び、南米では今のところ3本の指に入る印象深い土地になった。
島を離れる日は名残惜しさを感じるくらい、この感覚は久々だ。
ここ4日ほど、ホームページのサーバーの調子が悪かったが、ようやく直ったようで、これで再び日記の更新の再開ができる。
とりあえず、直ったので良かったけれど、有料サービスなだけに、対応の遅さにとても不満である。
ホームページそのものならともかく、ブログはオンラインで編集しているため、データが消えるとやっかいだ。
さて、サンティアゴからカラマへは22時間のバス移動となった。
食事付とは聞いていたのだが、なぜか今回のバス会社は飲み物が出ず、仕方なく途中の休憩の際に、飲み物を買いに行くことにした。
チリ北部はスリが多いと聞いていたし、明らかにバスターミナルの雰囲気も良くなく、警戒していたのだが、あっけなく財布をスラれてしまった。
バスから降りていた時間はおよそ3分程度、飲み物を買うときには財布ではなく直にポケットに入れていたお金を使ったのだが、一瞬でボタン付ポケットに入れておいた財布が消えてしまった。
なくなった瞬間に、
「あれっ!」
と思ったのだが、時既に遅し…。
アスンシオンの強盗以来、相当に盗難には気を使っているつもりだ。
しかし、またしてもやられてしまった。
1度もやられない人と、何度もやられる人がいると多く聞くが、なんだか後者になってしまいそうで、とても怖い。
決して油断しているつもりはなかったし、ポケット付のズボンしか履かないようにしているのに、またも被害でショックを受けるとともに、未然に防げず悔しい気持ちでいっぱいだ。
強盗やスリから見ると、カモに見えているのだろうか。
正直、対策が思い浮かばず、今後も同じ目に遭いそうで非常に怖い。
しばらく考えた後、以前アジアなどを旅していた時と同様に、チェーン付の財布を購入することにした。
南米では、
「財布にチェーンをつけると、財布があるとアピールしているようなもので、危ないからダメだ」
と聞いていたが、いずれにしろスラれているのだから、相手にバレバレなのは間違いがない。
そうなのだとしたら、一瞬でスラれる可能性は低いチェーンのメリットはあるのではないか。
もちろん、強盗が来たらお終いだけども…。
そうと決まれば、気分すっきりだ。
今回は、金額も小額で、あくまでダミー財布がやられただけなので、被害としては小さい。
こうやって、人はいろんなことに慣れていくのだろうか。
さて、今回の決断か吉と出るか、凶と出るか。