ラ・パスでは、毎週日曜にチョリータスと呼ばれるオバちゃんプロレスが行われている。
プロレス会場は、空港に近い、エル・アルトという場所にあり、コレクティーボでアクセスすることができる。
ただ、プロレス終了は20時過ぎであり、行きはともかく、帰りの足の確保が少し心配だったのと、送迎付ツアーに参加すれば、確実に1列目を確保できるということで、ツアーに参加することにした。
なお、このツアーに参加すると、行き帰りともに、ラ・パスの展望のいい場所で、車を停めてくれ、写真を撮ることができる。
スタッフの粋な計らいに、感謝。
プロレスの送迎バス。味がある。
プロレス会場。
プロレス会場内部。
ツーリスト用チケットでは、ここでおまけをもらえる。
このプロレスだが、外国人が見に行くと、現地人よりだいぶ高いチケットを購入することになる。
そのチケットだが、外国人用VIP席、スナック&ドリンク、お土産、トイレ2回が含まれたチケットだ。
トイレ券が2回も含まれているのは謎だが、まあ良しとしよう…。
肝心のプロレスだが、決してレベルが高いわけではない。
特に、おばちゃんなんて、まったくもってプロレスラーというレベルではない。
「え?これは、夫婦喧嘩?」
くらいのレベルである。
ただ、エンターテイメントとしてみれば、相当に楽しむことができる。
プロレスはだいたい16時半頃からスタートする。
特に、コレクティーボでくる場合、だいぶ遅れてくる人が多いようだったが、是非とも最初から見るべきである。
まず、弟1試合目は、ややレベルの低い普通のプロレスが行われた。
ただ、開始早々ということで、会場の盛り上がりもなかなかのものだった。
1試合目。
着いたばかりで、あまり見ていなかった…。
そして、弟2試合、いきなりのオバちゃんの登場となった。
このオバちゃんのパフォーマンスは素晴らしかった。
まず、入場の踊り。
これが圧巻である。
さらに、試合中の観客へのアピールも抜群だ。
このプロレスでは、正義と悪役がはっきりしており、とてもわかりやすい。
そして、審判が必ずといっていいほど、悪役の見方をするのである。
この試合でも、オバちゃんが対戦相手のみならず、審判にもボコボコにされていてとても面白かった。
やられる毎のオバちゃんの表情もおもしろく、観客の盛り上がりも最高潮だった。
2試合目。
太ったおっちゃんが入場。
そこら辺にいそう。
そして、いよいよオバちゃん入場。
で、いきなりやられる。
それでも、気丈に向かっていく。
が、投げられる。
なぜかレフェリーにもぼこぼこにされてるし。
でも、オバちゃんは負けない。
組み合って…。
必殺技炸裂!
ドヤ顔。
この調子で…。
男性レスラーの股間をロープに打ち付ける!
立ち上がって、何かするか?
と思ったら、普通に降りた。
必殺技!
この顔は!!!
二人とも表情がすごい。
で、試合終了。
入場シーン動画。
試合動画。
3試合目は、3対3の普通のプロレスだったが、時間も長く、それほどレベルも高くなく(とはいっても、チョリータスでは1番レベルが高かったかも)、段々と観客のボルテージが下がっていくのがわかった。
この試合で面白かったのは、試合中に、観客の不思議少女がいきなりレスラーにサインを貰いに行ったことだ。
どうやら親の指示のようだったが、プロレスラーも戸惑い気味だ。
しかし、しつこくサインを求め続けている。
結局、サインは貰えず、不思議少女は去っていった。
あれは、何だったのだろうか?
なぜに試合中に…。
3試合目。
悪役が何か言うも、完全無視。
なぜか記念撮影したり。
と、ここで不思議少女がサインを貰いに、乱入…。なぜ試合中に?
見た目はいかつい。
いよいよ試合開始。
プロレスらしい試合。
ちゃんと投げなどもある。
3方向からの蹴り。
6人が入り乱れて、ワケがわからない。
華麗にジャンプ。
正義が負けて、がっかり。
と思いきや、また戦い開始。
空中技も飛び交う。
プロレスっぽい。
形勢逆転。
悪役が近くに来ると、観客がポップコーンを投げつける。
会場はみるみる汚れていく。
最後は正義の勝ち。
4試合目は、再びオバちゃん登場だ。
と、思いきや、かなり若い、お姉ちゃんプロレスラーだった。
しかし、これが弱い。
町中のオバちゃんのが強いのではないかというくらい弱く、一方的にやられていて、面白くない。
パフォーマンスもイマイチだった。
お姉ちゃんプロレスラー登場。
弱い…。
一方的にやられる。
観客席に近づいてきて、観客はヒートアップ。
髪の毛を引っ張られて、連れて行かれる。
無残に転がされて。
と思ったら、反撃開始だ。
いきなり技が決まるようになった。
そして、凶器まで使い始めた。
パイルドライバー。
勝ってしまった…。
入場シーン動画。
5試合目は、再びオバちゃん登場だ。
が、またも弱い。
そして、パフォーマンスも2試合目のオバちゃんに比べると、ダメダメである。
あまりにも一方的にやられていると、エンターテイメントとわかっていても、イジメられているようにしか見えない。
観客も静まり返っているくらい、盛り下がってしまっていた。
踊りながら、悪役登場。
オバちゃんも登場。
またもいきなりやられる。
投げ飛ばされて。
首絞められて。
突き飛ばされた。
首にケリを入れられてるし。
オバちゃんの逆襲。ジャンプ攻撃というより、ただの落下。
また蹴られてるし。
入場シーン動画。
6試合目も、オバちゃんが登場した。
ベルトを持ってきたので、少し期待を抱きつつ、プロレスに見入っていた。
4、5試合目に比べれば、だいぶマシだったが、2試合目には遠く及ばなかった。
というよりも、2試合目のインパクトが強すぎたのかもしれない。
あの、オバちゃんの後に出たら、誰でも霞んでしまう気がする。
この試合では、なぜか途中から観客の1人が乱入し、相手レスラーから3カウントを奪ってしまうという訳のわからない展開になった。
もう何でもありのハチャメチャプロレスである。
ベルトを持ったおばちゃん登場。
セクシーダンスで悩殺。
が、またもいきなりやられる。
悪役と審判にぼこぼこにされる。
タイヤで首絞められてるし。
弱いなあ。
ボコボコ。
やられ放題。
観客がかなり盛り下がり、席を立つ人も多くなってきた。
もうちょっと試合のバリエーションを増やせば良いのに。
ここで、オバちゃん。
痛めた腰を、撫でてもらう…。
そして、試合再開だ。
するとここで、一般人らしき人が乱入する。
戦い開始だ。
と思ったら、めちゃくちゃ強い。
簡単に投げ飛ばしてるし。
腕ひしぎで、勝負あり。
3カウント。
ついでに、オバちゃんも。
勝利の抱擁。
入場シーン動画。
7試合目が最後の試合となった。
この試合は、忍者対ミイラである。
ミイラが強すぎ、そして忍者は弱すぎである。
審判も忍者に味方するも、まったく歯が立たず、審判が逃げたりしているうちに試合が終了となった。
忍者登場。
何語?
ミイラも登場。いきなり審判を倒す。
忍者の攻撃。
飛び技多様。
が、全く歯が立たず。
武器も利用。
しかし、ダメだった…。
後半は盛り上がりに欠けたが、それでも大いに笑わせてくれた。
ラ・パスで、1番印象深いイベントになった。
プロレス終了後は、リングは子どもの遊び場。
やりたい放題だ。
外では送迎車が待っていた。
プロレス会場周辺。
満足の1日だった。