ペルー:ナスカ ~想像以上の地上絵と飛行機酔い~

アレキパからナスカへ夜行バスで移動してきた。

ペルーは、アルゼンチンやチリのように大きくないため、必然的にバスに乗っている時間が短くなり、夜行バスだと出発がかなり遅いか、到着時刻が早朝になってしまうのが問題だ。

今回は、21時半発、7時着のバスを利用した。

アレキパにプーノからやって来た際には、テルミナル・テレストレというターミナルを利用したのだが、ごみごみしており、夜に利用するのは嫌だなと思っていたところ、今回利用したターミナルは、テラプエルトというターミナルで、あまりの違いに驚いてしまった。

テラプエルトは、比較的高級なバス会社用のターミナルのようで、今回は1番有名だが1番高級なクルズ・デル・スルを利用したところ、まるで空港のような設備とサービスだった。

まず、バスに乗り込む前に荷物だけチェックイン。
さらに、乗客は身体検査の後、ラウンジに連れて行かれるのである。
たかが、バスに乗るだけでラウンジとは…。

乗客の質も明らかに高く、荷物の盗難の心配は少なそうだった。

バスの出発後には、車掌が全員の顔写真を動画に収めるなど、安全対策を強く意識しているようだった。

逆に言えば、そこまでしないといけないほど危ない国なのかという気も。

乗車前のサービスはすごかったが、実際のバスはアルゼンチンやチリには遠く及ばずといった感じだった。

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テラプエルト。

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待合室。

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まるで空港のラウンジのようだ。

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クルズ・デル・スルのバス。

ナスカには予定通り到着した。

ガイドブックに記載されている通り、バスターミナルには客引きがおり、地上絵の遊覧飛行参加を促してくる。
ガイドブックの記載では、客引きは相当なマージンを含んだ値段を言ってくるということで、信用せずに、早朝でも開いていたいくつかの旅行会社とホテルで値段を尋ねてみた。

しかし、どうも客引きと値段が変わらない。
むしろ、他の条件を考えると、客引きの方が良いように思える。

ガイドブック最新版では、ハイ・シーズンの8月、9月で100ドル程度、ロー・シーズンの今では40ドル程度で遊覧飛行ができるとの記載だが、どこへ行っても100ドルと言われる。
値切っても90ドルが精一杯だ。

客引きの中には、とても安い料金を掲示してきた者もいたが、それは大型セスナで3人掛けになっており、1人は窓際に座れないセスナのようだった。

話によると、遊覧飛行の事故が相次いだため、現在はパイロット2人体制になっており、値段もかなり上がったとのことだ。

ということで、1番最初にバスターミナルで話しかけてきた客引きのところに戻ってみた。
彼は、4人乗りの小型セスナで、90ドルで遊覧飛行ができると言っている。

さらに、5ソル払えば、彼の知っているホテルで今日の夜行バスまで滞在してよく、シャワーとWifiも自由に使っていいとのことだ。
これは遊覧飛行に好条件である。

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5ソルで夜まで滞在可能。

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プール完備。

初めはだいぶ疑っていたが、他の旅行会社の情報も得たため、信頼してみることにした。

彼の名前は、カルロスと言い、アメリカやイタリアにも住んでいたとかで、英語とイタリア語はぺらぺらだ。
さらに、教える毎にすぐに日本語も覚えていき、かなり賢いようだ。

当日朝は曇っていたので、晴れてからのフライトにしたいなど希望にもしっかり応えてくれた。

値段も、対応もとても良く、毎日客引きをしているようなので、彼は信頼できると思う。

1度彼の知り合いのホテルへ行き、シャワーをして、その後待ち合わせ時間を決めて、バスチケットを購入しに行くことにした。

ナスカでは滞在せず、遊覧飛行をした後、夜行バスでリマへ移動する予定だ。

信頼性の高いクルズ・デル・ソルかオルメーニョ社を利用したかったのだが、なんと夜行バスはないらしい。
が、昼間移動するのでは、その日まるまる無駄になってしまうため、他のバス会社を探すことにした。

結局、安めの値段でバスチケットを購入した。
リマまでは、わずか7時間のバスなので、あまり早く着きたくなく、24時発のバスに乗ることにした。
この他、22時半発、25時半発のバスがあったが、いずれにしろ夜遅く、どうせなら10時間くらいかかってくれれば良いのにと感じたりも。

カルロスと待ち合わせ、遊覧飛行をすべく、空港へ向かった。

空港では、多くの人が待っており、話してみると、皆110~120ドル程度払っているらしい。
ただ、直接空港で申し込めば、80ドルになるようで、値段はその時次第で、なんとも言えないようだ。
旅行会社を通さず、直接空港に来ても、もしかしたら当日満席の可能性もあり、一長一短であると言える。

30分程度待ち、いよいよ遊覧飛行のスタートとなった。
遊覧飛行前には、パイロットからルートの説明があり、およそ35分のフライトということが伝えられた。

離陸し、地上絵へ向かう。

初めは、クジラが見えるはずだったが、発見できない。
パイロットが、地上絵の方向を教えてくれるが、どれがどれだかわからないのだ。
というのも、地上絵以外にも、無数の線などがあり、そして地上絵自体は想像以上に小さく、見つけられない。
結局、クジラは見ることができなかった。

このまま、何も発見できなかったらどうしよう?と不安になったところで、不等四辺形が見えてきた。

そして、最大の見どころと言っても過言ではない宇宙飛行士の絵も見えてきた。
宇宙飛行士は、山に描かれているので、比較的発見しやすかった。

このまま、遊覧飛行が続いていくのだが、想像以上に右旋回と左旋回を繰り返す。
もちろん、これは左右どちらの窓の客にも見せようというパイロットの心使いなのだが、気分が悪い…。
ここまで、旋回するとは思わず、予想外だ。

引き続き、犬や猿、コンドルの地上絵を見て回った。

さらに、ハチドリやクモなどを見て回った。
この頃から、飛行機酔いはさらに悪化してきて、特に写真を撮るのがとても辛くなってきた。

ただ、撮らないで帰るわけには行かないと、頑張って写真を撮り続けた。
その後、木や手、トカゲなどを見たが、酔いのため、最初ほど熱心に地上絵を見続けることができず、早く終わってくれと思いながら、どうにかシャッターを押し続けた。

そして、ようやく遊覧飛行の終了だ。

どうにか無事に空港に辿り着けた。

4人乗りセスナだったが、同乗のドイツ人は全く問題なし、2人のアルゼンチン人はかなり酔っていた。
特に、アルゼンチン人のうちの1人は、飛行機から降りるなり、トイレに駆け込んでいた。

その気持ちも良くわかる。
正直、あと10分、さらに3回旋回されたら、やばかったのではないかと思うほど、ハードだった。

今まで酔ったことがなかったのに、南極に引き続き、酔ってしまった。
乗り物に弱くなっているのだろうか。

しかし、ナスカの地上絵は想像以上だった。
上空から見ても、ほとんど見えないなどの噂を聞いていたが、そんなことはなく、かなり鮮明に見ることができた。

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ナスカ空港。

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空港内部。

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利用した航空会社。

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全員窓際の小型セスナ。

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操縦士は2人。

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離陸開始。

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クジラの地上絵。絶対、わからないでしょ。

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地上絵以外にも無数の線があり、わかりにくい。

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トライアングル。

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トライアングル拡大。

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不等四辺形。

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クジラ以外は、意外にくっきり見える。

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宇宙飛行士。

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遠目から見ると、こんな感じ。実は、35メートルと意外に小さい。

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イヌ。

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サル。110メートルもの大きさがある。

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コンドル。くっきり。なんと136メートル。

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すぐ側には道路がある。

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周囲の風景もきれい。でも、この頃から酔って大変だった…。

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クモ。46メートルと小さい。

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ハチドリ。コンドルに比べて、だいぶ見にくい。

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たぶんペリカン。ペリカンに見えないけど。

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オウム。どこが?

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木と手。

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トカゲだと思うが、確信が持てない…。

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余計な線が多すぎるー。

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これはくっきりしていてわかりやすいんだけど。

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もう酔いすぎて限界。

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この写真とかファインダー覗かず撮ったし。

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早く地上に戻りたい。

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町に帰還。

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こじんまりしながらも、ツーリスティックな町。

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アルマス広場。

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教会。

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ペルー名物のセビッチェ。この町のが一番おいしかった。