トルヒーヨから、トゥンベスへ夜行バスへ移動し、ウアキージャスを経由し、グアヤキルまで一気に移動してきた。
この路線は、クルズ・デル・スル社が隔日、オルメーニョ社が毎日、直行バスを出しているのだが、値段がそれぞれ200ソル、70ドル(6000円弱)と異常に高い。
一方で、自分で刻んでいけば、2000円も出さずに移動することが出来るのだ。
まず、トルヒーヨからトゥンベスへは、21時発のバスに乗り、およそ12時間、9時過ぎに到着した。
砂漠地帯から、徐々に熱帯系の緑が青々と茂った地帯に突入してくる。
同時に、すさまじい蒸し暑さを感じ始めた。
今は雨季なので、道にもあちこちに水溜りがあり、湿気がすごい。
トゥンベスまでのバス。値段の割にまあまあだった。
トゥンベスのバス会社でバスを降りると、多くの客引きが群がってきた。
誰もが、国境までのタクシーでボッタくろうとしてくる。
が、さほど悪質な感じもなく、話している中でコレクティーボ乗り場を聞き出し、コレクティーボで行くことにした。
国境に行く途中で、イミグレで降ろしてもらい、ペルーの出国手続きを完了した。
ここからは、モータータクシーに乗り、エクアドルとの国境へ。
エクアドルに来ると、まるでペルーのイキトスに来たかのようなアジアチックな町並みに変わった。
決して治安は良さそうではないが、このごちゃごちゃした猥雑感は嫌いではない。
とは言え、全ての荷物を持っていたし、スリも怖かったので、グアヤキル行きのバスを運行しているシファ社へさっさと移動した。
トゥンベス。
トゥンベスの広場。
ウアキージャス。
エクアドルに入ると、途端に雑然とした感じになった。
お世辞にも治安が良さそうには見えない。
ただ何となくアジアっぽくも感じたり。
グアヤキルへのバスが出ているシファ社。
バスは1時間おきくらいで出ており、一路グアヤキルへ。
16時頃にようやくグアヤキルに到着することが出来た。
グアヤキルのバスターミナル。
内部もすごいきれい。
近代的な建物だ。
グアヤキルでは、値段は高いが評判の良いホスタル・スイートマドリッドにチェックインをすることにした。
ここは、ホテルだけならおそらく宿泊しないと思うが、旅行会社を併設しており、ガラパゴス・クルーズを格安で販売していると評判の宿だ。
チェックインして、早速ガラパゴス・クルーズ情報を、マネージャーのクリストファーに聞いてみることにした。
聞いてみると、想像していたより値段がだいぶ高い。
それもクルーズのみならず、航空券の値段も高いのである。
クリストファー曰く、
「2012年1月1日より、政府が燃料への負担を少なくしてしまったため、値段が上がっている
そのせいで航空券の燃料チャージはもちろん、クルーズ代も上がっている」
らしい。
何となく腑に落ちず、他の旅行会社も当たってみることにした。
しかし、クリストファーの提示価格を下回っている場所はない。
さらに、ネットでも検索してみるが、たしかに昨年よりは価格が高騰しているようである。
南米に来て、値段が高騰していることはザラだが、安くなっていることはまずない。
残念だ。
さらに、意外だったことが、クルーズ船の数の少なさである。
かなり頻発されており、それも多くのルートで運行されていて、選び放題なのかと思っていた。
そして、今はローシーズンなので、混んでもいないだろうと想定していた。
ただ現状はクルーズの数も限られており、1つの船を逃したら、数日待ちは当たり前のようだ。
さらに、ルートはクルーズ船により決まっており、その船を逃すと希望のルートに行くには、1週間から10日待ちも当然のようだ。
他の旅行会社の情報と併せても、値段も高いし、希望ルートを行く船もほとんどない。
当初は、7泊8日のツアーに参加するか、4泊5日のツアーに参加するか悩んでいたのだが、正直なところどれもパッとしない。
結局、3泊4日だが、通常の4泊5日と同じ内容の島を巡るクルーズを選択することにした。
わずか3泊4日だが、サン・クリストバル島、エスパニョーラ島、フロレアナ島を巡り、サンタ・クルス島でクルーズを終了するというものだ。
ただ、このクルーズでは、1番有名と言っても過言ではないサンタ・クルス島のチャールズ・ダーウィン研究所に寄らないという。
それは問題外ということで、サンタ・クルス島では、自分自身でホテル探しをし、延泊をすることにした。
これで、行きたかった島の多くに行くことができるし、日数を短くした分だけ、値段も予定よりは安く済みそうだ。
結局、クリストファーとの交渉が終了したのは22時だった。
出発は4日後だ。
できれば、もっと早くガラパゴスに行きたかったのだが、良いクルーズを見つけることは出来なかった。
3泊4日、4泊5日、7泊8日と多くの船の船長と直接交渉をしてもらったが、どれも残り1席で、船長もとても強気だった。
値下げもほぼしてくれず、むしろ
「他にも引き合いが来ているから、今決めないなら乗せれない可能性が高い」
などと言われる始末だ。
実際、30分後にかけたら席は埋まってたし…。
しかし、ガラパゴスというと、世界的に有名な大観光地だし、もっとクルーズ情報集めも簡単かと思っていた。
だいぶ意外である。
交渉でだいぶ疲れてしまった。
そして残念ながら、うまくいったとは言い切れない結末だ。
もっと安く、それも多くの島を巡れるクルーズに参加できると思っていただけに、テンションが下がってしまった。
まあ、そもそもガラパゴスは有名だから立ち寄りたい程度のもので、ウミイグアナとゾウガメを見れれば良いかな程度の興味だったから、それは満たせるとは思うんだけど…。
ちなみに実際にクルーズに参加してみると、他のクルーズ参加者はもっと安くクルーズを購入できていたようだ。
予想通り、値段交渉もうまくいっていなかった。
他の参加者はもっと早くに予約をしており、結局、自分の分が最後の1席だったのは確かなようだ。
グアヤキルでいくつか回ってみたものの安い代理店は見つからず、結局クリストファーの提示価格で購入したが、もっとだいぶ安く購入できたようで…。
ただ、正直どうやったら値段を下げられたものか…。
残り1席にも関わらず、出港まで時間も合ったが故に、値下げしてくれなかったのだろうか。
それとも、交渉がとても下手なんだろうか。
グアヤキルの代理店で購入したが、そもそも代理店の数も少なかったし、もしかしたらキトの代理店のほうが安いのだろうか。
わからない。
謎である…。
ホスタル・スイート・マドリッド。