アラスカ航空でフェアバンクス国際空港に到着した。
アラスカ航空は、そもそもの値段がとても高いのだが、それとは別に機内預け荷物には一律20ドルが必要らしい。
そのためか、多くの人がでかい荷物を無理矢理手荷物として持ち込むため、機内は荷物で溢れかえっていた。
当然、頭上の荷物入れには入らず、足元に置くことに。
ただでさえ、アメリカ人は体格が大きく、横に座られるだけで窮屈になるのに、足元まで窮屈になってしまうとは…。
それにしても、アメリカ人(特にアラスカ航空に乗る人)はでかい。
荷物に20キロの料金をかけるのでなく、体重にたいして一律で料金を徴収すればいいのに。
アメリカ人がビジネスクラスに乗っても、まるで日本人がエコノミークラスに乗っているくらいしか席のゆとりが無くなってるし…。
アラスカ航空での、シアトル-フェアバンクス往復の料金は日本-シアトル往復とあまり変わらず、預け入れ荷物は別料金、さらに夕食も出ずとなかなかのサービスの悪さ。
この路線は競争がない独占路線のため仕方ないのだろうけど。
ということで、窮屈な中4時間ほど空の旅(苦しみ)を満喫し、フェアバンクスに到着した。
幸運なことに、飛行機の窓からはオーロラを眺めることができた。
フェアバンクス国際空港。意外に大きく、とてもきれい。
チェックインカウンター。
荷物受け取りも非常にスムーズ。
空港内にあった白熊と熊の剥製の展示。
空港には、オーロラ・ボレアリス・ロッジの送迎車が来ており、一路ロッジへ。
と言うわけには行かず、自炊をせねばならないロッジのため、スーパーに立ち寄ってもらう。
フェアバンクスにはいくつものスーパーがあり、そのどれもが規模が大きい。
肉類は当然だが、野菜類も豊富で、日本製のものも多くある。
何より、冷凍食品系のものが品数豊富でおいしそうで目移りしてしまった。
日本でも都心部に数店舗あるトニー・ローマのリブ・ステーキの冷凍版が売られているなど食品の買出しも楽しい。
アラスカなのだから、カリブーやトナカイの肉が売られているのかと思いきや、そんなことはなく少しだけ拍子抜けしてしまった。
話によると、今日はオーロラの活動が活発になりそうとのことで、スーパーでの買出しを急いで済ませ、ロッジに向かうことにする。
現在、マイナス20度くらいだが、アラスカは湿度が低いらしく、さほど寒く感じない。
防寒着レンタルなどなくとも、
上半身:ユニクロのヒートテックTシャツ+ロウアルパインのナイロンのシャツ+ロウアルパインのアウトドアフリース+モンベルのタウンユースダウン+ユニクロのダウン
下半身:ユニクロのヒートテックタイツ+ジーンズ
で十分凌げそうだ。
ただ、顔は非常に寒いので、アウトドア用目だし帽はあったほうが良さそうだ。
ロッジに向かう途中の車窓からもオーロラがいたるところに見え、ロッジには深夜12時を過ぎた頃に到着した。
ロッジに着くなり、ロッジのオーナーに、
「チェックインは後回しにして、オーロラをまず見てください」
と言われる。
どうやら、昨日、今日と今シーズン最大のオーロラが見えているとのことだ。
慌てて、三脚やカメラを用意し、オーロラ観測を開始する。
緑色のオーロラに加えて、赤っぽいオーロラが北の空だけでなく、東西南北すべての空に現れている。
動きは小さく、それぞれの大きさこそさほど大きくないが、初日からすごいオーロラが見れて満足だ。
1時頃になり、オーロラの動きが小さくなり、色も薄くなってきたため、チェックインをすることにする。
ロッジは予想以上にきれいで、居心地はとてもよさそうである。
オーロラ・ボレアリス・ロッジ。
オーロラ・ボレアリス・ロッジのメインロッジと宿泊ロッジ。
オーロラ・ボレアリス・ロッジのメインロッジ。
オーロラ・ボレアリス・ロッジのメインロッジ裏側。
オーロラ・ボレアリス・ロッジの宿泊ロッジ。
宿泊ロッジの各部屋には大きな窓がついている。
宿泊ロッジの窓からみた外の風景。
宿泊ロッジの窓からみたオーロラ。
宿泊ロッジの窓からみたオーロラその2。
ベッドも大きく、快適。
キッチンの設備も充実しており、快適に過ごせる。
場所的に難しいのだろうが、バスタブがあればなお素晴らしいのだけれど。
チェックインを済ませ、また空を眺めていると、3時過ぎになり、またオーロラの色が濃くなってきた。
それどころか、すさまじくオーロラが動き回っている。
先ほどまで、一緒に鑑賞していた人たちは3時を回り眠ってしまったようだが、先ほどまでのオーロラなんて目じゃないほどのすさまじいオーロラが空に出ている。
先ほどまでのオーロラが今シーズン最大ならば、今見ているものは間違いなくそれ以上である。
興奮を抑えつつ、慌てないように写真を撮り続けた。
4時頃になり、オーロラは消え去ってしまった。
どうやらオーロラのブレーク・アップ現象を初日にして見れたようだ。
ロッジに着くと同時にうっすらと赤いオーロラが現れた。
赤いオーロラが見れるのは非常に珍しいのだとか。
オーロラが大きく、南の空にもオーロラが現れた。
暗いオーロラはまるで雲のよう。
3時頃になり、明るいオーロラが広がり始めた。
明るさも強く、色も鮮やかになってきた。
オーロラの光が強くなる。
さまざまなかたちに変化していく。
この日最もオーロラが明るくなった瞬間。
同時に東の空にも別のオーロラが現れた。
北の空ではいまだに明るいオーロラが揺らめいている。
だんだんとオーロラが消えつつあるが、光の筋が美しい。
初日にオーロラがブレークしてとてもラッキーだった。
初日にして大物が見れたわけだが、この時点では毎日それなりのオーロラが見れるものだと勝手に思っていたのだが、実際はそんなに甘いものではなかった。
2日目は、天気は快晴だったものの、オーロラは北の空低くにしか出ず、1日目のようなすさまじいものは見ることはできなかった。
ただ、空気がとても澄んでおり、星空が素晴らしい。
幸運にもオーロラは北の空低くに出ているため、天体写真の邪魔にはならない。
オーロラと星空の写真を撮るなどし、初日同様に満足の行く1日を過ごすことができた。
北極星を中心とした北の星空とオーロラ。
南の星空。
3日目、4日目と小さいオーロラは見ることができたが、1日目を見てしまっているだけに写真を撮る気にはなれず、満足のいくものではなかった。
また、天気も曇りがちで、星空も満喫するほどは見ることができなかった。
通常は北の空の低い位置にオーロラが現れることが多いようだ。
きれいだが、オーロラのブレークを見た後だと物足りない。
北の星空とオーロラ。
雲がかかっていてもオーロラが強ければ見ることができる。
2時半くらいまではメインロッジがオープンしている。もちろん宿泊ロッジからはでも夜中中鑑賞可能。
昼間はやることがないのだが、スノーシューを無料で借りることができ、周辺を少しだけ散策することもできた。
無料で利用できるスノーシュー。
ロッジ前の道路。
6時前の北の空。ここでオーロラを見ることができる。
ロッジ周辺の道路。
ロッジ周辺には気も多くあり、オーロラ写真にはもってこいのロケーション。
湿度が低く、晴れていればさほど寒さを感じない。
ロッジに向かう電線。
アラスカらしい絶景。
こんな雪道をスノーシューで散策できる。
雪と木々のコントラストが美しい。
ロッジ北側の景色。
ロッジ北側の景色その2。
ロッジ2階から見た夕焼け。
ロッジから見た夕焼け。
少し遠出をすると、多くの動物の足跡に出会う。
時には鳥の死骸も。
ロッジのある山の山頂付近からはマッキンリーを見ることもできる。
ロッジの山の山頂付近の風景。
快晴の日の雪景色。ロッジの山の山頂付近の風景その2。
オーロラ・ボレアリス・ロッジは非常に居心地のいいロッジだったが、多少料金がかかってもいいから、昼間のアクティビティの紹介(市内スーパーマーケット送迎や、犬ぞり斡旋など)を行ってくれれば、なお一層素晴らしいロッジになるのではとも感じた。
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