コスタリカを訪れる人の多くが、ケツァールを見ることを目的にしているのではないだろうか。
ケツァールは、世界で最も美しい鳥の1種と言われ、見た人は幸せになれるといわれるほど貴重な鳥だ。
手塚治虫の、火の鳥のモデルになったともいわれ、バードウォッチャーの憧れらしい。
コスタリカでは、モンテベルデなどで見れるようだが、かなり運が良くないと見れないらしい。
高額なツアー代を払って、見れなかったのではショックなので、どうにかして高確率で見れないか調べてみた。
まず、ケツァール見学は、乾季でないと見ることが困難らしい。
特に、2月から4月が最適らしく、訪れた時期はドンピシャだった。
現在、最もケツァールを高い確率で見れる場所は、2箇所あり、どちらも個人でアクセスできるようだ。
1. セロ・デ・ラ・ムエルテ
サン・ホセのバス会社MUSOCを利用し、サン・イシドロ行きに乗り、70キロ地点で降りる。
MUSOCのバスは、出発後1時間ほどでトイレ休憩があり、そこから10分ほどのところが70キロ地点になる。
運転手はすぐに忘れてしまうので、何度も確認する必要がある。
MUSOCの場所は、Avenue 22、Calle CentralとCalle 1の間にある。
近くに行けば、大きな看板もあり、比較的わかりやすい。
MUSOCのバスは5時半からあるのだが、6時半のバスを利用すれば、ケツァールが活発に行動している時間帯に訪れることができる。
バスを降りると、ケツァールなどと書かれた看板があるので、1本道をしばらく進んでいく。
10分ほど歩くと、左側にMirador de Querzall、右側にParaiso de Quezallというロッジがあり、ガイド付きツアーを催行している。
どちらも13~15ドルのツアー代を請求されるが、多くの人が10ドルまで値切れている模様。
評判はどちらもまちまちだ。
Mirador de Querzallは、地図だけを渡され、ガイドがついてこなかったという話を聞いたが、私の時はとても感じの良いガイドが3時間ほども案内してくれ、とても満足のいくツアーになった。
ケツァールも間近で見ることができ、こちらを選んで大正解だった。
Paraiso de Quezallの方が評判が良さそうだったが、オーナーがガイドでないと、ケツァールを見つけられなかったりするらしい。
同時期に訪れた人は、わずか1時間でツアーが終了し、ほとんど見れなかったとのことだった。
いずれにせよ、ツアー開始前にしっかりと確認する必要がある。
ただ、あまり悪質な感じはなく、必要以上に警戒する必要はないと思う。
どちらもロッジ併設で、雰囲気も良く、宿泊してもいいかなとも感じた。
なお、ガイドがいなければ、ケツァールを見つけることは非常に困難であると思う。
ケチらず、ガイドは雇うべし。
帰りは降りた場所から、サン・ホセ方面へ走ってくるバスをつかまえる。
MUSOC以外にもバスはあり、バス停には屋根もあるので、雨でも安心だ。
2. サン・ヘラルド・デ・ドータ
サン・ホセのバス会社MUSOCを利用し、サン・イシドロ行きに乗り、80キロ地点で降りる。
そこから山道を9キロほど進んだ場所が、サン・ヘラルド・デ・ドータで、ホテルに送迎を頼むのが一般的らしい。
ただ、ホテルが送迎を忘れることが頻繁らしく、出発直前に連絡を入れるべきだとか。
ここは、水曜どうでしょうで、大泉洋が訪れた場所だ。
宿泊代がかさむこと、ホテルに事前に連絡することなど少しハードルが上がる。
さて、今回は、セロ・デ・ラ・ムエルテを訪れ、Mirador de Querzallでツアーを申し込んだ。
ジェイソンというガイドだったが、とても親切で、わずか10ドルのツアーなのに、3時間程度もケツァールを探し、写真撮影にもゆっくりと対応してくれた。
大満足のツアーだった。
MUSOCのバスターミナル。
MUSOCのバス。
途中トイレ休憩がある。
70キロ地点。進行方向から見て、右側に看板がある。
この道をしばらく歩く。
Mirador de Querzall。
受付。
雰囲気良し。オーロラ観測ロッジを思い出してしまった。
宿泊も可能らしい。
こんな道を歩き、ケツァール探し。
ガイドは望遠鏡持参。
雨で、少しぬかるんでいた。
ケツァールのメス発見。メスは地味らしい。
ついにオス発見。が、見にくい。通常こんなものらしい。
ようやく全体像が見えた。
色鮮やかだ。
こちらにもケツァールが。まあまあ見れたので、今日はこれで終わりかと思ったら…。
近くにケツァールが飛んできてくれた。
こんなことはかなり珍しいらしい。
ラッキーすぎる。
このケツァールに感謝!
帰り道。ピューマがいたらしい。まあ、1945年だけど…。
ロッジでは、ハチドリが餌付けされている。
写真には写っていないが、常時8匹ほど飛び回っていた。
ハチドリの羽ばたきの速さには驚く。
きれいに撮れた。
停止。
これがベストショットかも。
止まると、すずめみたい。
帰りは、バス停でバス待ち。
帰りのバス。