サンタ・マリア・デ・ヘススに引き続き、アンティグア近郊のサン・アントニオ・アグアス・カリエンテスを訪れた。
というのも、わざわざガイドブックに、
「この村は素朴だ。
小道を歩いていると、何人もがあいさつをしてくれる」
との記載があり、グアテマラで、そんな村があるのかと気になったためだ。
実際には、誰一人話しかけてこない…。
どういうこと?
これで、グアテマラの少数民族の村を訪れるのは最後である。
かなり期待していたグアテマラの少数民族の村だけれど、結論から言えば、全くと言っていいほど、満足できなかった。
想像を遥かに超えて閉鎖的な人たちが多く、カメラを向けたら反対方向を向いてしまうし、
「写真を撮らしてもらえませんか?」
と聞いても、ほとんどの答えが
「ノー」
だった。
時々、写真を撮ることができても、顔が硬直してしまって、良い笑顔に出会えることなんてほとんどなかった。
以前、アジアや中東で多くの人の写真を撮ってきたが、ここまでうまくいかなかったのははじめてである。
グアテマラに何ヶ月も滞在している旅人に話を聞いてみると、やはり同意見らしい。
さらに、
「写真を撮ることでトラブルになることも多いから、同意を得ないで、撮影はしないほうがいい。
でも、同意を得れる可能性はすごく低いから、実際撮るのはすごい難しい」
とのことだ。
まあ、頼み込んでまで、写真を撮らせてもらいたいわけでもないし、最後のほうは、どうでもいいや程度の気分になってしまった。
よし、気分を切り替えて、人目的の旅でなく、マヤ遺跡目的に切り替えるとするか。
町の中心部にあった教会。
ここにも洗濯場。なぜか子供が体を洗っていて、逃げていった…。
町並み。
人がまったくいない。
なぜにガイドブックにこの村を載せたのだろうか…。
見どころ乏しい…。