中国:中国人向けツアーで九寨溝&黄龍へ

2泊3日のバスツアーで九寨溝&黄龍に行くことにした。
このツアーは中国人がメインのツアーなのだが、外国人も参加でき、料金は中国人基準で設定されているため格安となっている。
昨日からの体調不良がいまだ直っていないため、できることならツアーの参加を延期したかったのだが、人気のツアーであり日程を変更することは困難であったため参加することにする。
飛行機を使うツアーもあったのだが、料金がだいぶ違うことからバスツアーを選択した。
ちなみに、バス・ツアーは3つ星ホテル利用3泊4日ツアーで560元だった。

九寨溝と黄龍だが、世界遺産にも登録されており現在中国人が国内で最も行きたい観光地らしい。
「黄山より帰りて山を見ず、九寨溝より帰りて水を見ず」という中国のことわざがあるほど、中国人を惹きつけている景勝地らしく、否応にも期待が高まってくる。

朝6時半頃、ガイドが迎えに来て成都を出発する。
ここで問題が発覚する。
外国人の参加可能といいつつも、ガイドにまったく英語が通じない。
ゲストハウスで申し込んだため、当然カタコトの英語くらいは通じると思っていたのだが、まあ仕方ない。
漢字の筆談でどうにかなるだろう。

ツアー初日は、どこかの寺に寄った後、九寨溝近郊で宿泊の予定らしい。
バスが出発してしばらく、まだ8時にもなっていないというのに驚きの事態が起こる。
乗客の中国人のおばさんが、通路に向かって吐いているのだ。
まだ、成都市内であるし舗装された普通の道を走っているだけである。
酔って吐くにも早すぎる気もするが、何より通路に向かって吐いているのに驚いてしまった。
先が思いやられる・・・。
バスは昼食休憩をとり、しばらく進んでから有名らしい寺を少し見学した後、また九寨溝へ向かった。
はじめはきれいな舗装道路だったのだが、徐々に道が悪くなってきて、日が暮れる頃にはバスが通るとは思えないガタガタ道になってきた。
バスは歩いているのとさほど変わらない速度でゆっくり進んでいるのだが、サスペンションが壊れているのか、信じられないくらい跳ねる。
この頃から腹痛が悪化し、悪路で跳ねるバスの揺れにより相当苦しむ羽目になってしまった。
ただ、ひたすら耐えるしか術はなく、脂汗がだらだらと流れてきた。
腹痛であまり周りを気にする余裕はなかったが、中国人は車酔いに相当弱いようで、あちこちで通路に向かって吐いている。
夕方頃になると、酔って吐くだけでなく、果物を食って種や皮を床に撒き散らし、お菓子をこぼし、痰を吐きを繰り返すといった行動を皆繰り返していたため、バスはすごく汚く
床などべちゃべちゃである。
自分たちが数日間使うバスであるのに汚すという感覚が良くわからず、また体調不良で余裕がないせいもあるが、マナーの悪さにいらいらが募った。
ただ、これが中国人ツアーへの参加の醍醐味ではないかという少しの満足感も感じた。
結局、九寨溝の宿には22時頃到着した。
寺見学などを除き、おおよそ14時間程度の移動となった。
宿泊するホテルは予想よりだいぶきれいなのでゆっくり休むことにする。

翌日朝6時に起床し九寨溝へ向かう。
九寨溝はエメラルドブルーの湖や幾重にも重なるように流れ落ちる滝、雪峰などで有名な自然保護区である。この一帯には9つの寨(山村)があるため九寨溝と名づけられたらしい。

九寨溝の中へは一般の車は入れず、九寨溝内は環境を考慮したバスでの移動となる。
九寨溝ではツアーでの団体行動ではなく、自由行動となった。
広大な敷地だが、ほとんどの人が同じコースを行くので特に迷うことはない。
九寨溝は確かに多様な景色に溢れている魅力的な場所で、エメラルドブルーやエメラルドグリーンの湖、湖面が鏡のような湖など噂にたがわぬ景勝地だった。

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九寨溝入り口。

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九寨溝の土産物屋。

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チベット族の物売りも多い。

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九寨溝で最も大きい長海。

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マイナスイオンで溢れている。

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透明度の高い湖。

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まるで鏡のような反射の鏡湖。

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最も色鮮やかな五彩池。

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諾日朗瀑布その1。

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諾日朗瀑布その2。

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原始森林。

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物売りも多い。

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案内板にもよじ登るマナーの悪さはさすが中国。

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この程度の滝なら至るところにある。

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美しい風景。

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どこの水もとても透明度が高い。

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緑色の湖。

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透き通った湖に沈んだ気を多く目にする。

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遊歩道も完備。美しい景色が続き、距離が長くても疲れを感じない。

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次から次へと美しい湖が現れる。

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エメラルドグリーンの湖。

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ダイナミックな川。

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湖とは思えない美しさの五花海。

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日が翳ってしまうと美しさが半減。

 

 

一方で、中国人のマナーの悪さも目に付いた。
多くの人がお菓子を食べながら歩き、ゴミはいたるところに捨ててある。
痰を吐く人は相変わらずだが、一番ひどいのは木の幹を剥がしていることだ。
土産として売っているほど有名な木らしいのだが、中国人が幹をどんどんはがすものだから、いたるところの木が皮がない状態になっている。
また、公衆トイレが至る所にあるにも関わらず、混んでいることもあるのだろうが中国人はそこら辺で用を足している。
また、これらのマナーに加えて、混雑の度合いもすさまじい。
まるでディズニーランドに来たかのような行列が続く。
こんなに素晴らしい自然だけれど、あと何年持つのかなと心配になってしまった。

なんだかんだとすばらしい自然を目の当たりにし満足することはできたのだが、九寨溝はとても広大であり、たった1日の自由時間ではすべてをじっくりとまわることはできなかった。
ぜひ、次回ゆっくり時間をかけて見にきたいと感じた。

翌日は黄龍へ行く。
黄龍は、特異なカルスト地形と美しい景観で有名な風景区だ。
黄色がかった乳白色の石灰岩の連なりが、雪を頂いた山脈を昇ってゆく黄色い龍の姿に例えられ名づけられたらしい。

ここでは標高3000メートルくらいの入り口から標高3650mの展望台まで歩いて登ることとなる。
バスで3000メートルくらいまで一気に駆け上がり、そこから歩きになるため高山病に弱い人はすぐにダウンしてしまうようだ。
結局、同じツアーに参加していた中で展望台までいけたのは自分を含めて4人しかいなかった。
バスに戻ってみるとほとんどの中国人がぐったりとしており、目もうつろだった。
聞いてみると、ほとんどの人は途中で引き返してバスで休んでいたとのことだ。
ただ、途中の休憩所には酸素を吸える機器も備えてあるし、歩くのが嫌だったらかごに乗って連れて行ってもらうこともできるので、お金さえ払えば一番上まで行くことは可能だとも感じた。
早い時間に着いたおかげで、人が少なかったこともあるのだろうが、個人的には九寨溝よりも黄龍の方に魅力を感じた。

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黄龍のハイライトともいえる五彩池と黄龍古寺。

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五彩池と黄龍古寺その2。

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五彩池と黄龍古寺その3。

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比較的入り口近くにある迎賓彩池。

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迎賓彩池その2。

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迎賓彩池その3。

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各池が競い合っているように美しいことから名づけられた争艶彩池。

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争艶彩池その2。

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五彩池。

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五彩池その2。

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黄龍の光景。

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飛瀑流輝。

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石灰に覆われた川が多くある。

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金沙舗池。

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黄龍中寺。

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黄龍古寺。

 

黄龍見学の後、バスで成都方面へ移動することになる。
ただ、当日中に着くことは無理なので途中の町に宿泊するらしい。
ツアーも2日過ぎたため中国人とも仲良くなることができ、果物などを次々にくれる。
中国では、水代わりに果物を食べるようで1日に10個以上食べているのではないかと思うほど常に果物を食べている。
値段もお茶などを買うより安く、種類も豊富である。
見た目がすごいおいしそうな桃を見つけ、喜んで購入したのだが、残念ながら木彫りの桃かと思うほど硬く、品質は日本とは違うようだった。

中国人ツアーに参加してみて、驚くこともたくさんあった。
中華料理といえば、日本でもそうだが丸いテーブルを囲むように座って食べるが、中国では肉の骨や筋の部分などの噛み残しを隠さず、真横に置くのである。
中国人は慣れているので平気なのだろうが、自分の横に他人が噛んだ後の食べ残しを置くという習慣には少しげんなりしてしまった。
また、中華料理なので大皿が出てきて、自分で食べたいものを小皿に取り分けるスタイルが一般的だと思うが、ツアー参加者の角刈りのお兄ちゃん(たぶん30歳くらい)は大皿が出てきた途端に小皿を使わずに持ち上げて全部食べてしまうことがあった。
さらに食べ方が凄まじく、口に入れているのか自分の服に落としているのかわからないほどで、これには圧倒されてしまった。
このほかにも面白いことはままあり、大きいボウルのようなものに全員分の白米を入れて運んできたウエイトレスが滑ってひっくり返り、ダイブして白米を周りの人に引っ掛けつつ、ぶちまけたことがあった。
ご飯を引っ掛けられた中国人が文句を言うと、なんとウエイトレスも言い返すという更なる驚きのおまけつきだった。
さすが中国といった感じ。

成都までの帰路であるが、スムーズにはいかなかった。
なんと前を走っていたバスが、対向車線から走ってきたバスと正面衝突してしまったのである。
何台も観光バスが連なって移動するのだが、反対側からも何台も観光バスが連なってやってきており、急カーブで見えなかったらしい。
幸いけが人はおらず、フロントガラスが割れただけで済んだ。
ただ、ガソリンがもれているとかで車を動かせず、対処が終わるまで待たされることになった。
中国人ガイドが歌を歌ったり、少年が拳法の型を見せてくれ暇つぶしはできたが、結局、この事故のため田舎道で3時間近く足止めされることになりホテルに着いたのは夜の1時過ぎになってしまった。

翌日も早朝から移動を開始する。
さすがに連日のアクシデントはないだろうし、距離的にも昼くらいには到着するのかなと思っていたのだが、またバスが止まってしまった。
まさかまた事故かと冗談半分で考えるもまさにその通りらしく、今度はがけ崩れで道が陥落してしまったとのこと。
3時間くらいかけ片道だけ復旧して移動を再開する。

しばらく進むとまたバスが停車してしまった。
まさか今度もかと思うと、本当にその通りであり、今度はがけ崩れで道が埋まってしまったとのことだ
またも3時間くらいかかり復旧し、結局成都に戻れたのは夜だった。

アクシデントも多かったけれど、一般的な中国人の雰囲気に関わることができ、世界的に有名な風景区にも行くことができ、とても満足ができた4日間だった。

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