タイに着いて2日目、朝早くおきてアユタヤに向かうことにする。
カオサンからホアランポーン駅へ行けるバスがないようだったので、タクシーに乗ることにする
いくらくらいするのか不安だったのだが、30バーツほどでカオサンから駅まで行くことができた。
駅に着き、切符売り場へ行くと、すぐに列車が発車するということで、慌てて乗り込む。
ホアランポーン駅を出発した後に列車は、ちょっとしたスラム街のような場所を通り抜けアユタヤに向かう。
1時間半ほどの列車の旅であったが、車窓の外の風景は新鮮で興味深く、眺めているとあっという間にアユタヤに着いてしまった。
駅を出ると、トゥクトゥクの客引きが集まってくる。
中には法外な値段を言ってくる者や、日本人が書いたらしきノートを持っている者もいる。そのノートには法外なチャーター金額が書いてあるが、なぜかそれを書いている日本人は「このドライバーは親切なので利用してあげてください」
などと書いてある。
どれだけ騙されやすい人なのだろう…。
自分の名前に住所まで書いている人もいるのには、さらに驚きである。
行きたいゲストハウスは駅から1kmくらいであり、充分歩ける距離であったが、なんとなくトゥクトゥクにも乗ってみたくなり、客引きの中でも無難な値段を言ってきたドライバーのトゥクトゥクに乗ってみることにする。
たいした距離でなかったので、すぐに目的のゲストハウスに着いたのだがなんと改装中で、閉まっている。
すると、トゥクトゥクのドライバーが日本人はP.U(ピーユー)ゲストハウスに泊まることが多いと教えてくれる。
当てもなかったので向かってみることにする。
1泊250バーツとのことで予算より高かったが、部屋を見せてもらうと、ダブルベッドですごくきれいだった。
これも何かの縁だと思い、ここに決めることにする。
チェックインしようとすると、さきほどのトゥクトゥクドライバーがやってきて、
「午後から遺跡案内をしてやるから、チャーターしないか?」
と言ってくる。
値段を聞くと、さほどボッタくられている様子もない。
自転車で遺跡を巡ろうと考えていたのだが、暑いし、なによりタイに来てリゾート観光のような気分になっていたので、チャーターしてしまうことにする。
そう、ケチケチするだけでなく楽しまなければ!
ということで、午後に迎えに来てもらうことにし、ひとまず眠ることにする。
何も気疲れすることなく、ぐたぐた旅できるタイは楽しい。
午後時間通りに先ほどのドライバーが迎えに来てくれ、遺跡めぐりに出発する。
ドライバーが持っていたポストカードに載っている寺院が有名との古都で、それら全てに行くことにする。
まずは、木の中に仏像が埋まっているワット・マハータートへ向かう。
ここが、アユタヤで一番有名な寺院らしく、規模は大きくないがいかにもタイらしい仏像だ。
次いで、ワット・ラーチャブラナ、ワット・プラ・ラームを巡る。
どちらも意外に規模が大きく満足し、その後に、ワット・プラ・シー・サンペットを見に行く。
ここが仏塔としては一番見応えがあったように思う。
ワット・プラ・シー・サンペットの入り口で、面白いことが起こった。
タイ人が突然500円玉を持って現れ、
「これはタイバーツに直すといくらですか?」
と聞いいてきた。
特に何も意識せず、
「150バーツくらいじゃない」
と答えると、そのまま去っていってしまった。
同じことを違うタイ人にも聞かれ、いったいなんだろうと思っていると、どうやらたまに500円を1500バーツの価値と勘違いする日本人がおり、そうすると両替を頼まれると言う詐欺が横行しているらしい。
もし、あの時1500バーツと答えていれば、違った展開になったのかもしれない。
まあ、これに関しては自分で間違ってるんだから、騙されても仕方ないようにも感じた。
この後、ワット・プラ・モンコン・ボピットで綺麗な金ぴかの仏像を見て、ワット・ロカヤスタヤで28mもある寝仏を見学する
最後に、ワット・プー・カオ・トーンからアユタヤを見渡して見学を終えた。
他にも、ガイドブックに載っている場所はあったのだが、基本的にどれも同じ形状であり、飽きてしまったので見学をやめることにする。
ワット・プラ・シー・サンペット。
ワット・プラ・シー・サンペットその2。
ワット・プラ・シー・サンペットのライトアップ。
ワット・プラ・シー・サンペットのライトアップその2。
ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット
ウィハーン・プラ・モンコン・ボピットの仏像。青銅仏としてはタイ最大級。
ワット・ロカヤスタ。
ワット・ロカヤスタその2。
ワット・ロカヤスタその3。
ワット・ロカヤスタその4。
ワット・マハータート。
ビルマ軍により破壊された寺院。
ワット・ラーチャブラナ。
ワット・ラーチャブラナその2。
ワット・プラ・ラーム。
ワット・プラ・ラームその2。
ワット・チャイワッタナーラーム。
ワット・チャイワッタナーラームその2。
ワット・チャイワッタナーラームその3。
ワット・チャイワッタナーラームその4。
アユタヤには有名寺院でなくとも仏像が多い。
アユタヤの仏像。
アユタヤの仏像その2。
アユタヤの仏像その3。
ワット・プー・カオ・トーン。
ワット・ナー・プラメーン。
ワット・ナー・プラメーンの黄金の仏像。
大観光地らしく、ゾウにも乗れる。
トゥクトゥクドライバーに宿ではなく、川沿いにあるというレストラン「サイトン・リバー」で降ろしてと頼み、連れて行ってもらう。
まだ、夕方にもなっていないが、名物の手長エビ料理を食べながらビールを飲んで至福の一時を過ごす。
アユタヤの川沿いの民家。
アユタヤの川沿いの様子。
夕方になり、日が暮れ始めたので宿に戻ろうかなと考え歩いていると、ナイトマーケットを発見した。
少しだけ見物し、宿に戻ろうと歩いていると、アユタヤのいくつかの遺跡がライトアップされているのを発見し、せっかくなので見に行くことにする。
3つほど見学できたが、ワット・プラ・シー・サンペットが一番綺麗であった。
辺りも真っ暗にな、り宿に戻ることにする。
バンコクと違いアユタヤはかなり田舎であり、夜になると街灯も少なく、本当に真っ暗である。
タイなのであまり治安の不安は感じなかったものの、少しだけ不安を感じながら夜道を歩いていると、事件が起こった。
昼間からずいぶん犬が多いなとは気になっていたのだが、夜になり犬の動きが活発化してきたらしく、何匹も周囲に集まってきてしまったのである。
さらに、一瞬目が合った瞬間、吠え出し、どこからともなく他の犬まで集まってきてしまった。
目を合わせると吠え出してしまうので、必死に目をそらしながら、先を急ぐ。
結局6匹ほどの犬に遠巻きに囲まれ、しばらく追いかけられたものの、どうにか噛みつかれることなく宿に戻ることができた。
ホッとして、宿のロビーに行くと、日本人が数人いて話しかけられる。
なかなか面白い人たちで、ちょうどテレビで放送されていたアテネオリンピックを見ながら談笑して夜を過ごした。
翌日、列車でアユタヤに行こうと考えていたのだが、その中の一人がバスで行くとのことで一緒に行くことにする。
彼は、鈴木さんと言い、学校の先生を目指している学生であるとのこと。
旅は道連れである。
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