タイ:バンコク ~騙しの手口~

王宮の近くを散歩していると、突然サングラスをした髭を生やしたタイ人に話しかけられた。
黒いベンツに乗っており、ヤクザそのものの風貌である。
怖すぎるので、どうにか遠ざかろうとするが、日本語で話しかけてきた。
「日本人ですか?」
かなり流暢な日本語である。
見た目は怖そうであるが、話すと意外に普通だった。
昔、数年間日本に住んでいたらしく、日本語が上手とのことだ。
「何してるの?」
と言われたので、
「やることがないので、町歩きしている」
と伝えると、
「ぜひ、夜にシーロムに行ったほうが良い。偽者のブランド品など売っているし、すごい楽しいよ。」
と教えてくれた。
そのほか、バンコクのおすすめ情報をたくさん教えてくれた。
普通の良い人だったらしい。

帰り道、カオサンに向かい歩いていると、突然タクシーの中からおばさんが道を尋ねてくる。
「今、ここはどこですか?」
おばさんが地図を持っていたので、指をさして教えてあげるも、不思議なくらい理解力がない。
そのうち、
「外は暑いから、タクシーに乗って教えて欲しい」
とわけがわからないことを言い出す。
ちょっと、おもしろくなってきたのでタクシーに乗って教えてあげることにする。
もちろん、ドアは開けっ放しだ。
すると、道に興味はなくなったようで、
「ドアを閉めないと暑いから閉めて」
というようなことを繰り返し、言い出した。
やはり、詐欺だったようだ。
後々聞いたところ、そこでタクシーに乗り込んでしまうと金品を奪われるとのことであり、同様の被害が多発しているとのことであった。
でも、気をつければ引っかかるわけないような手口だったような気もした。

これ以外にも、バンコクはちょっと歩いているだけでガイドブックに載っている騙し手口を実践してくる人が多かった。
伊勢丹近くを歩いていたとき、自称シンガポール人の女に話しかけられた。
「バンコクは初めてだから道を教えて欲しい」
とのことだ。
教えてあげると、
「ありがとう。私の家はこの近くだから寄って行かないか」
と言い出す。
近くとわかってるのになぜに道を聞いたのかと冷静に考えれば、詐欺だとすぐにわかる。
このまま、もし着いていくと、家に怖い男がいて、お金を恐喝されるらしい。

いずれにしろ、バンコクでは、はじめからいきなり殴られてといったような防ぎようのないトラブルは少ないようで、気をつけていればどうにでも回避できそうな気もした。

コメント