カジュラホからサトナーを経由し、ヴァラナシにやってきた。
結局、カジュラホに引き続き、ヴァラナシまでも、カナダ人カップルと一緒にやってきてしまった。
何かと面倒なインドでは、頼りがいのある彼らと移動するととても楽だし、何よりとても良い人たちで一緒にいて面白い。
見どころの多いインドでも最大のハイライトの一つのヴァラナシだが、他のインドの名所とはだいぶ雰囲気が異なっている。
ヒンドゥー教最大の聖地のためか、何か独特の雰囲気が漂っているような気がするのである。
とは言え、それは決して高貴な感じなものではなく、トイレも洗濯も、食器洗いさえも同じ場所でやって、かたや横で牛が水浴びしていたりして、と何でもありなインドならではの独特なものである。
ヴァラナシの駅で驚きの光景を目にした。
多くの人が線路で、プラスチックのカップを持ってしゃがんでいるのである。
何をしているか想像はついたのだが、まさか…という思いもあり、ちょっと観察してみると、やはり線路上で用を足しているのである。
それは、男だけでなく、老若男女すべてなのだからびっくりだ。
サリーとかとてもきれいな衣装だし、インド人は世界でも美人が多いといわれているようだけれど、インド人のこういう姿を見てしまうとそういった感情はまったく怒らなくなってしまう。
ヴァラナシ駅。
牛とガンガー。
裏路地は迷路のように入り組んでいる。
市場は活気に溢れている。
市場の様子。
市場の様子その2。
リキシャの客引きも多い。
細い路地でも牛が主役。
裏路地を歩く牛。
こんなところにも牛が…。
インドには映画館が多い。
ヴァラナシ全般的に活気がある町だ。
ヴァラナシといえば、ガンガー(ガンジス河)とガートだ。
特に、沐浴の風景が有名と言うことで、早起きして日の出を見に行くことにした。
競争が激しいためか、ボートのチャーター料金も予想以上に安く、ガイド役もやってくれとてもいいボート漕ぎだった。
日の出は、前日カジュラホから移動してくる列車の中から見ていたのでイメージはできていたのだが、想像通り、空が真っ赤に染まりだした。
ヴァラナシでは、朝霧が立ち込めるため、霧に朝日が反射して、他の場所以上に赤が濃くなるのかもしれない。
大河ガンジス河。
朝日を見ようと、多くの観光客がボートをチャーターしている。
朝日に染まるガート。
朝日に染まるガートその2。
沐浴する人々。
遺体焼き場。
遺体焼き場その2。
沐浴の風景。
沐浴の風景その2。
ボート乗り場。
流れはかなり急だが、泳ぐ人も。
ホテルなどが集まっている一角には、ボートの客引きが多い。
有名な久美子ハウス。
あちこちで沐浴が行われている。
沐浴の風景その3。
洗濯もここで行う。
沐浴の風景その4。
沐浴の風景その5。
沐浴の風景その6。
沐浴の風景その7。
ただ、沐浴している人の数は、予想していたほど多くはなかった。
どうやら、前日にヴァラナシのカフェで爆発が起こったらしく、その影響らしい。
テロだという噂だったが、最終的にはただのガス爆発だったのだとか。
その日の夕方、ガンガーの対岸にも訪れてみた。
対岸は野犬が非常に多く、いかにも狂犬病などのウイルスを持っていそうだったため、なるべく近づかないよう心がけた。
また、小さい子供がたくさん寄ってくるのだが、ボート漕ぎのおじさん曰く
「彼らは泥棒だから、絶対に相手をしてはだめ」
とのことだ。
挨拶を返すだけでも危険とのことで、関わらないようにした。
対岸に訪れたかった理由は、人間の骨が落ちているのではないかと思ったからだ。
依然、何かの本で読んだのだか、テレビで見たのだか忘れてしまったが、ガンガーの対岸に横たわる人骨の映像を見た記憶があった。
乾季だったため、見つかりにくかったが、しばらく歩いていると、野犬が人骨をくわえて走っているのを目の当たりにした。
いかにも、ヴァラナシといった風景だ。
聞いたところによると、雨季だとものすごい数の骨が落ちているらしく、さらに、牛の全身の骨なども落ちているのだとか。
人骨が転がっていた。
痩せこけた犬がじゃれている。
犬と人骨。
バラナシでは珍しい光景ではないようだ。
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