フィリピンには、有名なスラム街がいくつかある。
一番有名なものは、スモーキー・マウンテンだ。
ここは、かつて漁村だった村が、焼却されないゴミの投棄場になり、それらの大量のゴミの中から廃品回収を行い僅かな日銭を稼ぐ貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化した場所だ。
ここは、フィリピンの貧困の象徴として扱われるようになり、現在は、政府によって閉鎖されている。
ただ、根本的な解決にはならず、ただ場所が変わっただけで、現在は、ケソン市のスモーキー・バレーなどが同様の状況となっている。
それら同様に有名なのが、東南アジア最大のスラムといわれるトンド地区である。
ガイドブックではとても危険なので絶対に近づくなと書いてあるのだが、どうしても見てみたく、トゥトゥバンセンターによるついでに少し入ってみることにした。
スラムというのはどこもそうらしいが、治安が良くない一方で、活気に溢れている。
人もとても陽気で、表向きには危険な場所には感じなかった。
さすがに細かい路地までは行くのは諦めたが、ある程度大きい道を見てまわると、心なしかバングラデシュのダッカに似ているように感じた。
ただ、歩いている途中、突然、銃声らしき音が聞こえたのには驚いた。
周囲の人は特段驚いている様子もなく、周りの人に聞くと、そんなにめずらしいことではないらしい。
窓ガラスに銃弾の跡が残った車があったりと、やはり危険なのかもしれない。
あまり長いはせず、戻ることにした。
何だかんだと、だいぶ緊張しており、トンドを出た頃には、疲れがドッと出てしまった。
決しておすすめできる場所ではないが、フィリピンで一番印象深い場所になった。
トンド地区。
決して廃墟ではなく、全て住んでいる家。
衛生状態は劣悪だ。
子どもたちはとても明るい。
人々もフレンドリー。
メイン道路を歩いている限りは、あまり危険さを感じない。
他の地区より、親切な人が多い。
露店市の様子。
こんなところで寝ている子ども。
突然起きて歩き出した。
どうやら仕事をさぼっているらしい。
子どもも働いている。
線路上も市場になっている。
線路上市場。
ジプニーの大群。
川周辺の家は、さらに劣悪な環境。
とてつもない悪臭が漂っている。
なんとなくバングラデシュに似ている気も。
トンド周辺の様子。
あちこちに果物市がある。地面に置かなきゃいいのに…。
ジプニーなども多い。
まるで廃墟のようだが、ちゃんと現役のビル。
トンドはかなり広い。
乗り合いタクシーなどとても多い。
スラムの共通点は、掃除がされていないところ?
道の上のヘドロがすさまじい。
トンドの街並み。
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