ベネズエラ:ベネズエラの印象

カナイマから、シウダーボリバルに戻ってきた。

15時頃バスターミナルに行き、シウダーボリバルからサンタエレナ行きのバスを買おうとするもすべて満席とのことだ。

することのないシウダーボリバルでもう1泊など考え難く、どうにかできないかと歩き回っていると、急遽21時発のバスが増発された。
値段も普段より高いようだったが、仕方なく購入することに。
しかし、ブラジルなどと違い、チケットを売る人たちが親切でないことが多く、まるで中国のように
「ノー・アイ(ない)」
と言われるだけのこの国は印象がいまいちだ。
せめて売り切れたけど、明日のならあるとくらい言ってくれてもいいと思うのだが・・・。

また、どこを歩いていても執拗に
「チーノ、チーノ」
と言われる。
特に、バスターミナルなど、貧しい人がいる場所で言われることが多い。

たまにならともかく、サンタエレナやシウダーボリバルでは、日に30回ほど言われている。
大人も子供も皆言ってくるとはまさに恐るべき風習。

アジア人を見れば、中国人と思っている残念な人だが、言い方があからさまに馬鹿にしてきているので、非常に気分が悪い。
だいたい、例え中国人だとしても、今や世界でも最も影響力のある国の一つなわけだし、ベネズエラより上なのではと感じたりも。

バスターミナルでは、カラカス行きのバスに乗り込むトモさんと再会し、夕食を食べ、彼を見送ることに。
彼を見送った後、21時発のバスに乗ろうとしていると、急遽警官4人組に取り囲まれた。
「荷物検査をするから、別室に来るように」
とのことだ。
案の定、荷物検査と言いつつ、お金を巻き上げようとした腐った警官たちだった。
荷物には興味を示さず、ブラジル・レアルやUSドル、ユーロが入った封筒のみに興味を示しているのだ。
通常の荷物検査ではそんなものはスルーだが、
「いくらあるか確認する必要がある」
など、わけのわからないことを言ってくる。

情報ノートなどで、
「友人のお金とごちゃ混ぜにされ、慌てて分けているときに200ドル盗まれました」
とか、
「気をそらされているうちに、デジカメが消えました」
などの書き込みを見ていたため、細心の注意を払い、目を札の方だけに集中することにした。

注意をそらすために、
「両手を壁について、身体検査をする」

「靴の中もチェックするから、脱げ」
などと言われるも、すべて顔は札の方に向けたままにし、どうにか1円も盗まれることなく切り抜けることができた。

この国は本当に印象が悪い。

そもそも、ATMや銀行で両替すると、1ドル=4ボリバルほどにしかならないのに、闇だと8ボリバルにもなるということが公然になっている時点で国としておかしい。

さらに、郵便局はあっても切手が売っておらず、ポストカードが遅れなかったりも。

そんなこんなで、ベネズエラを早々に出国したくなってきた。

一方で、まだロライマ山には行っていないのである。
やはり27日発のツアーは催行されたが、夜行バスに乗り27日の8時半に宿に到着し、9時出発の5泊6日のツアーに参加するのは無理なので断念した。
予備カメラの充電だったり、大きな袋を購入したり、さらにはヘッドランプ用の電池、非常食など準備が大変らしいのだ。
旅行会社は、参加させたいがために、値引きを提示してきたが、値引き云々より準備不足で全然間に合わなかった。

欧米人にとっては、エンジェルフォールよりもロライマの方に興味を持っている人も多いようだ。
5泊6日で、エンジェルフォールの時のような雨が毎日何度も降られたら、おそらく辛いだけになってしまいそうである。
そして、既にカメラが壊れ、サブ機だけの状況の中、大雨地帯に突入してさらに壊れてしまったらお手上げである。

情報ノートを見ると、天気が良い中行けて、さらに同行者に日本人がいて楽しめた人は
「ロライマが南米で一番!」
などと書いているが、一方で天候や同行者に恵まれなかった人は
「辛いだけ・・・」
などとも書いている。

悩みに悩み、今、行かなかったら一生後悔しそうなので行くことにする。