サンターナからベレンへのフェリーが、朝9時発だったため、マカパを6時に出発し、バスに乗り込んだ。
今回の移動だが、アマゾン川の対岸に渡るだけなのだが、なんと24時間もかかる。
実際には、川の対岸といっても、河口付近なので、多くの島を経由しての旅になり、アマゾン川のスケールの大きさを感じる。
今回乗るフェリーは、前回タバティンガからマナウスで利用したフェリーよりも一回り小さいようで、3階部分には個室もないし、そもそも個室にエアコンがない。
扇風機があるので、まあいいのだけれど、ちょっと残念だ。
今回利用するサン・フランシスコ号。
個室はとてもシンプル。
船から見た港の様子。
ただ、ハンモックにしなくて良かったと感じた。
凄まじい混みなのである。
左右だけでなく、上下にも重なり合って、常にハンモック同士がぶつかり合うような混み具合だ。
今回の船は、小さいせいか、それともアマゾン川河口付近のため、川というより海みたいなためか、とても揺れる。
揺れると、もちろんハンモックがぶつかり合うわけで・・・。
また、前回と大きく違うのは、外国人が1人もいないことだ。
前回は、日本人に加え、ドイツ人やオランダ人などのツーリストが乗船していたが、この路線は、完全にブラジル人のみだ。
なんだか南米の僻地ばかり通ってきてしまったなと感じる。
地球の歩き方には載っていない町をおよそ1週間、そのうち3つの町はロンリープラネットにすら地図が載っていないような場所を通過してきた。
ロンリープラネットは図書館で昔のをコピーしてきたのだが、情報は変わってしまっており、情報集めにも手間取り、疲労が倍増したように思う。
特に、治安が悪いとされるギアナ三国も抜けてきたため、体力的にもそうだが、精神的にひどく疲れてしまった。
なんだか重いバックパックを持っての旅がかったるくなってきた。
これからは、ツーリストも多いであろうブラジルの観光名所ばかり巡ることになるので、旅の様子が変わればいいなとすごく期待している。
アジアと大きく違うところは、移動することに、国境を越えることに文化や食べ物が大きく変わるということがないこと。
常に、似たようなものを見て、同じような味の物を食べ続けている。
正直、だいぶ飽きてきてしまった。
もうこの風景もだいぶ見飽きてしまった。
アマゾン川を進む。
小さな民家も多くある。
フェリーが通ると多くの人が、ボートで近づいてくる。
どうやらフェリーから投げ込まれるお菓子などが目当てらしい。
アマゾンらしいきれいな風景。
小さな民家とボートがアマゾンらしさを演出。
大人も子供も、物資欲しさに、必死にボートを漕ぐ。
今回のフェリーもバー完備。
ハンモックスペースは激混み。
アマゾンの様子。
アマゾンの様子その2。
アマゾンの様子その3。
アマゾンの様子その4。
アマゾンの様子その5。
夕方より、大雨が振り出した。
フェリーのハンモックスペースには、雨がだいぶ入ってきてしまい、まさに難民キャンプ。
本当に、個室にして良かったと感じた。
ただ、個室も夜になると、大量のゴキブリが発生。
殺しても、次々現れる。
大きなゴキブリでないのが救いだが、上から、下から色々な隙間から現れ、快適ではなかった。
フェリーの出港からおよそ24時間、高層ビル群が見えてきた。
これほどのビルを見るのは、およそ45日ぶりだ。
ようやくガイドブックに載っているメジャーな観光地にやってくることができた。
日本食も食べられるらしいし、いざという時には日本語の通じる医者もいるらしい。
ホっとできる町だといいのだけれど。
ベレンに近づくと大型貨物船も増えてきた。
大都会が彼方に見えてきた。
大型タンカーまでいる。
久々の大都会だ。
ベレンのフェリー乗り場。