サン・ルイスから25時間のバスに乗り、レシフェへやってきた。
25時間のバスといっても、ブラジルのバスはゆったりしていて、さらにガラガラで隣の席も利用できたため、あまり苦にならなかった。
ただ、15時間ほど経過した時から、ほぼ完治したと思っていた左足が急に痛み出し、みるみる腫れていく感じがわかった。
痛み出すと、足をどう置いても、痛みを感じるくらいなので、
「あーあ」
と言う感じ。
25時間移動で歩かないため、足を休ませることができると思ったのだが、むしろ長時間のバスは負担になってしまったようだ。
バスターミナルについてすぐに、痛み止めを飲み、塗り薬などを使うも、さほど即効性があるわけではないので、足を引きずりながらの宿探しとなった。
レシフェは、ブラジルにしては珍しく、長距離バスターミナルと旧市街が電車でつながっており、比較的楽に移動することができた。
旧市街のレシフェ駅から、ホテルエリアまではかなり距離があったのだが、足を引きずり、普段の3倍くらいの時間をかけて到着した。
しかし、ガイドブックに記載のホテルはすべて満室とのことだ。
まだ、朝の10時で、外国人旅行者はあまり訪れない場所だが、国内旅行者に人気なようだ。
レシフェ駅。
周囲のホテルを探すもどこも満室で、足の痛みも限界に来て、近くにあったパン屋に行き、聞いてみると、なんと安宿を教えてくれた。
パン屋のお兄ちゃん、どうもありがとう。
ということで、チェックイン。
決してきれいではないけれど、泊まれるだけでありがたい。
部屋の天井部分など、かなりの部分が網戸すらなく、虫入り放題の宿だったが、なぜかWifiは使うことができた。
Wifiの前に、網戸張るのが先決なんじゃと感じたりも・・・。
偶然見つけたポサーダ・パリ。
痛み止めも効いてきたし、そもそもレシフェと近郊の世界遺産オリンダに行くのに、わずか1泊しかしないので、気合を入れて歩くことにした。
途中で薬局により、湿布を大量購入。
こちらでは、湿布は一般的ではなく、久光製薬のサロンパスしか売られていない。
さらに1枚125円と言う破格の値段である。
ついでに、飲む痛み止めを買いたかったのだが、なかなか通じない。
ポルトガル語辞書片手に、
「足が痛いから、痛み止めが欲しい」
と言うと、どこの薬局でも
「足の痛み止めはない」
と言われる。
そこで、
「足だけじゃなくて、頭痛にも、腰痛にも、膝痛にもすべて効くやつ」
と伝えると、4軒目の薬局にしてようやく薬を出してきてくれた。
店員は、
「これで間違いない」
というが、説明書を見てもわからず、なんとなく風邪薬っぽい気もするが試してみるか。
レシフェは世界遺産に登録されているわけではないが、教会群も素晴らしく、そして何より都会でレストランなども多く、居心地がいい。
露店で販売している食べ物も他の地域より圧倒的に品数豊富で、色々な果物を切った上にアイスを置き、そこにカキ氷のシロップのようなものをかけてくれる夢のようなスイーツまで格安で販売していた。
これがわずか70円と言うから驚きである。
そう考えると湿布高すぎ・・・。
レシフェでは、サン・ジョセ地区のヘプブリカ広場周辺のカンポ・ダス・プリンセザス宮殿やサンタ・イザベル劇場を訪れた。
カンポ・ダス・プリンセザス宮殿。
サンタ・イザベル劇場。
サンタ・イザベル劇場その2。
ヘプブリカ広場。
裁判所。
裁判所その2。
また、大通りに面した有名な教会のサン・ペドロ・ドス・クレーゴリス大聖堂やカルモ教会、サント・アントニオ修道院などを訪れた。
サン・ペドロ・ドス・クレーゴリス大聖堂。
カルモ教会。
カルモ教会その2。
サント・アントニオ修道院。
裏通りにあった教会。
規模は大きいガイドブック未記載の教会。
レシフェには、かつて監獄として使われていた建物を市場として利用しており、なかなか興味深かった。
カーザ・ダ・クルトゥーラ。
いかにも監獄風の建物。
裏側もテレビに出てきそうな雰囲気。
いかにもな外観。
土産屋として使うのは、素晴らしいアイデアだと思う。
市場内部。
市場内部その2。
市場内部その3。
さらに、ボア・ビスタ地区のボア・ビスタ修道院なども訪れた。
ボア・ビスタ修道院。
ボア・ビスタ地区の噴水。
食べ物屋や薬局、衣料品屋が集まっている。
きれいな白い教会も。
何か不明だが、立派な建物。
ボア・ビスタ橋。
ボア・ビスタ橋その2。
橋からの眺め。
きれいな町並み。
町がカラフルで美しい。
と思いきや、反対側はスラム。
スラムはフィリピンに似ていた。
サン・ルイスがしょぼかっただけに、期待していなかったが、期待を大幅に上回ってくれた。
足が痛くても、これだけ満足できたのだから、結構すごかったのだと思う。