レシフェから夜行バスで13時間、サルバドールに到着した。
レシフェの長距離バスターミナル。
サルバドール行きバス。
今回は、とんでもなくマナーの悪い親子が後ろの席で全然眠れず。
一晩中うるさいし、通路を走ったり、最低だった。
何度もぶつかったりしてくるから、文句を言ったのだが、わからないらしい。
親も相当だが、子どもも相当な馬鹿で、小学校低学年くらいでも落ち着いて座ることすらできないようだ。
「何度もぶつかるな」
と注意しても無反応で、正直、犬や猫の方がまだマシなんじゃ。
案の定、郊外のとんでもないスラムで降りていった。
まあ、あれじゃ一般エリアには住めないだろうなあ。
サルバドールは、想像以上の大都会だった。
それもそのはず、ここは1763年まで、およそ200年あまりも首都だったらしい。
いつもながら、ブラジルの長距離バスターミナルは郊外にある。
そこからローカルバスに乗り、旧市街に向かうのだが、これがブラジルで一番ストレスの溜まる作業だ。
ただでさえ大きく重い荷物を、混んでいるローカルバスに乗せるのは、周りにも迷惑だし、なかなか大変なものがある。
さらに、目的地へ行くバスを探すのがなかなか重労働なのだ。
タクシーを使う手もあるのだが、かなり郊外にあるため、相当な料金を払わねばならず、負担は大きい。
サルバドールは、凄まじい数のバスが走っており、今までで一番旧市街行きのバスを探すのに苦労した。
サルバドールに関しては、バスターミナルから旧市街へはたいした距離もなく、タクシーを使えばよかったとだいぶ後悔。
サルバドールの長距離バスターミナル。
サルバドールの長距離バスターミナルその2。
スーパーまで入った大きなバスターミナル。
サルバドールでは、南米屈指の日本人宿である青い家に泊まることを決めていた。
ここは、実際はホテルではなく、無許可でホテルを経営している民家に泊まるようなイメージだ。
評判もよく、かつて世界一周していた人もほとんどが泊まっているようだ。
屋上からの景色が美しく、ビールを飲みながら何時間でも過ごせるなどの評判を聞いており、だいぶ期待して訪れた。
南米屈指の日本人宿ということで、日本人もかなり泊まっているのではないかと期待していたのだが、どうやら長期で住んでいる人1人だけなようだ。
ただ、ちょっとクセのありそうな人で、近寄りがたい雰囲気だ。
他の国の人もほとんどおらず、ドミトリーを独占使用することができた。
たしかに、屋上からの景色も素晴らしく、キッチンも使え、居心地は良さそうだ。
ただ、なんとWifiが壊れているとのこと・・・。
サルバドールでは、痛めた足を回復させるべく、数日間滞在し、あまり動き回らず過ごそうと考えていたため、Wifiなしは辛すぎる。
また、屋上のスペースなど、大勢の日本人が泊まっていれば、賑わっていて楽しいのかもしれないが、1人で独占していてもいまいち感動できない。
ネットの評判では、オーナーのおばちゃんが掃除好きできれいで、とても感じがいいとのことだった。
確かにとても感じはいいのだが、宿はお世辞にもきれいでない。
最近、客が訪れていないためか、あちらこちらに虫の死骸が落ちており、埃も多い。
屋上の洗濯スペースの洗面所なんて苔が生えてるし。
青い家。看板はなく、22の数字が目印。
室内。決して清潔ではなかった。
屋上の眺めは最高。
旧市街方面。
海方面。
青い家の2軒隣にはこれまた有名日本人宿のなお宿がある。
特に音楽好きにはたまらない宿で、現在日本で活躍している歌手のナオトインティライミも泊まっていたとか。
カーニバルの時期には、1ヶ月前から、部活のような激しい練習を重ねて、「ナタカトシア」というグループとして参加するらしい。
町を歩いていると、「ナタカトシア」と声をかけられることもあるくらい、浸透しているようだ。
かなり気になったが、長期滞在の濃いメンバーが多く、さらに音楽好き用の宿ということで、訪れるにはハードルが高く・・・。
なおやさんという人にだけは会ってみたかったなあ。
なお宿。
午後、他のホステルを見て回り、翌日移動することにした。
あーあ、せっかく有名日本人宿で日本人に会えると思ったのに・・・。