ブラジル:リオデジャネイロ ~ファベーラ・ツアー~

最終日に時間が余ったので、ファベーラを訪れるツアーに参加してみた。

リオのファベーラの治安は最悪とのことで、個人で訪れることはまず不可能なのだが、ツアーであれば、問題ないらしい。

今回訪れたのは、ファベーラの中では、治安も維持されており、比較的裕福な人が多いと言うコシーニャというファベーラだ。

ツアーでは、まずファベーラの入り口までバスで連れて行かれる。
そこからは、バイタクに乗り、一気にファベーラの最上部まで移動する。
ここまでは余計なトラブルを避けるため、写真も一切撮ってはいけないとのことだった。

バイタクでの移動はなかなかにスリリングだった。
さすが、ファベーラ内部、交通ルールなんてあってないようなものである。
バイクの特権を活かし、逆車線だろうと、歩道だろうと何でも走ってしまうようだった。

ファベーラ最上部からは、特に注意を受けない限り、写真を撮っても良いとのことだ。

ファベーラは、入り口付近こそあまり危なくなく、奥に行くほど危険さが増すのかと思っていたが、実際には逆らしい。

ファベーラは、山肌に張り付くように多くの家が建っていることが多いのだが、山の上の方に住んでいる人は比較的裕福な人らしい。

得に、今回訪れたコシーニャは、コパカバーナやイパネマ地区に近いため、容易に給料の良い仕事を見つけられるため、特に裕福なのだとか。

実際に、ファベーラ内には、病院や学校、銀行、さらにはフィットネスクラブまであるのだとか。

そんな裕福な人たちに関わらず、電気代や水道代は払わず、勝手に電線などから盗んでいると言うから、謎でしょうがない。
さらに、ファベーラ・ツアーで来た観光客向けに、土産も売っているのだが、これまた盗んできた電話線で作ったブレスレットなのである。
ワケがわからない。
こんなんが許されているこの国が恐ろしい。

さて、ファベーラだが、現在、1人当たり6~7人程度の子どもを産むことから、人口が増え続けていることが最大の問題らしい。
ファベーラは、敷地を増やすことが困難なので、3階、4階と縦に家を増築しているらしいのだが、家の基礎が不十分なだけに、倒壊する家が続出しているのだとか。
だいたい12~14歳くらいで子どもを産むため、30歳になる頃には、孫がいることが普通らしい。

うーん、こんな説明を聞いても、納得できない。
要は、計画性がなく、馬鹿なだけなんじゃないだろうか?
この話を聞いて、
「大変だね。何とかお金を寄付して助けてあげよう」
って思う人はいるんだろうか?
世界的な観光地がすぐそばにあり、十分な収入を得れる仕事場はあるのに、公共料金を払わず、勝手に違法地帯に住んで・・・って。

途中、教育施設にも立ち寄ったのだが、
「政府からの援助が受けられないため、全て寄付で賄われています。
現金でも、服でも何でも構わないので、寄付をお願いします」
とのことだった。

で、あれば、普通の町に住んで、公共料金をしっかり払って、住民登録すれば、政府の援助を受けられるんじゃと思ったりも。

ファベーラ自体は確かに汚い部分は多かったものの、さほど不衛生な感じはなかった。

そして、遠目から見ると、山肌にびっしりと家が張り付いていて美しい。
とても画になる地域だった。

そんなこんなで歩いていると、ガイドが突然
「カメラを仕舞って!」
と言ってきた。
すると、次の瞬間、ファベーラ自警団という、要はよく警察と撃ち合いを演じ、何十人も死亡する連中が、50人ほど歩いてきた。
皆、手には、マシンガンを持っている。
ツアー参加者全員が一度固まったものの、意外にも、フレンドリーな感じだ。
写真さえ撮らなければ、害は加えてこないらしい。

実は、今朝、警察ともめたらしく、ファベーラ入り口にはパトカーが10台以上待機していた。
今日は、撃ち合いこそなかったものの、先週はおよそ60人が死んだらしい。
何なんだ、この地域は・・・といった感じだ。

ガイド曰く、
「下手に警察が手を出して、ファベーラをまとめているリーダーを殺してしまうと、ファベーラ内で揉め事が起こり、手がつけられなくなる」
のだとか。
数年前は、そのような状況になり、ファベーラに立ち入ることが難しくなったこともあったらしい。

途中で、警察との撃ち合いの銃弾が残る壁を見たりしつつ、さらに歩き続けた。

ファベーラの出口、つまり普通の町に近づいてくると、再び写真撮影禁止となった。
出口周辺には、麻薬中毒者が多いので、トラブルを避けるべく、なるべく無視をしろとのことだ。

ファベーラ出口では、バスが待っており、ツアー終了となった。
予想していたより、だいぶ充実した内容のツアーで満足することができた。

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ファベーラ入り口。右奥に山道がある。

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ファベーラの頂上からの風景。

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見晴らしは良い。

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ファベーラ頂上からの風景その2。

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ファベーラ内の画家の家。

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自分のアトリエにも落書き。

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電線は盗み放題でひどい状況。


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どこの電線もそう。

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ファベーラは細い路地が多い。

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突然太鼓をたたき、子どもが踊りだした。

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金を請求されるけど、払うほどの価値はなかったなあ。

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またまたひどい電線。

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壁も落書きだらけ。

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遠めに見るときれいなのだけれど。

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思っていたよりも、まともな家が多かった。

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しばしば電線が原因で火事が起こるらしい。

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横に家を広げられず、縦に増築するため、土台が崩壊。

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遠目からだと、ほんとに画になる。

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ファベーラの売店。

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ペルーのベレンより、家は全然マシ。

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どこも建物の基礎は崩壊しかかってるけど…。

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さらに細い道を下っていく。

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どうしても電線が目に付く。

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ファベーラの家。

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ファベーラの家その2。

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またも基礎が崩壊している家。雨季には崩れるらしい。

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場所によっては、衛生面も劣悪。

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細い路地。

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政府主導でカラフルな色に変えようとしているらしい。

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ファベーラの家その3。

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ファベーラの家その4。

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ごみだらけ。

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食べ物とか落ちてるから、動物には良さそうだけど。

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ファベーラの風景。

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ファベーラの展望。

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ファベーラの展望その2。

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壁の穴は銃弾。

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ファベーラから降りてきた。