オーロプレットから夜行バスでサンパウロにやってきた。
サンパウロには、いくつかの長距離バスターミナルがあるのだが、その中でも一番大きなチエテ・バスターミナルに到着した。
空港顔負けの広さである。
さらに、サンパウロのバスターミナルは、地下鉄と直結しており、アクセスも楽で素晴らしい。
オーロ・プレットからのバス。
チエテ・バスターミナル。
空港みたい。
電光掲示板もある。
大量のバスが並んでいる。
サンパウロでは、日本食を食べることが目的なので、東洋人街(リベルタージ)に宿泊しようと考えていた。
評判の良い鹿児島県人会館は、一部バックパッカーが大騒ぎし、現地新聞に醜態が載ってしまったため、バックパッカー宿泊禁止になってしまったらしい。
まったく、良い迷惑である。
さらに、サルバドールであった光くんなどの情報によると、ペンション・ナミは休業中で、何度ベルを鳴らしても人が出てこないとのことだった。
ということで、選択肢は自然と1つに絞られた。
かつて、世界三大日本人宿といわれたペンション荒木である。
ただ、ここのところ、インターネットでも情報ノートでも評判がすこぶる良くない。
まず、値段が高いということが最大の欠点である。
2011年11月の時点で、1泊のみの場合50レアル、2泊以上で1泊45レアルであった。
さらに、Wifiは有料で、毎日別途5レアルも課金される。
そして、セーフティーボックスもないため、トラブルが多いという情報もあった。
その話の真偽はわからないが、確かにチェックインしても、セーフティーボックスもなく、治安のいまいちなブラジルで、常に財布などを全額入れて持ち歩くのかと、やや不安になった。
現在、かつて大不評だったという新々館はなくなり、本館と新館のみの営業となっている。
キッチンは、新館のみであり、さらに情報ノートなどもそちらにしかない。
情報ノートは、管理がずさんなためか、盗難の連続らしく、さほど有意義な情報は得られなかった。
さらに、日本語の本など大量にストックしてあるかと思いきや、ものすごい古いのしかなく、がっかりだ。
宿泊している人だが、日本人の年配の人ばかりである。
新々館の方に、比較的若い長期滞在者もいるようだったが、旅人というより、住んでいる感じだ。
宿のオバちゃんはとても親切なのだけれど、値段から見るとだいぶ厳しい。
右から1番目がペンション・ナミ、2番目が荒木本館、4番目が荒木新館。
ペンション荒木。
ペンション荒木。2段ベッドじゃないのは良い。
本館ロビー。
新館の休憩場。
町歩きをしていると、なんとペンション・ナミの営業が再開していることがわかった。
1泊のみの場合40レアル、2泊以上で1泊35レアルで、Wifi込みとのことだ。
これは、移動するしかないなと、早速移動してみた。
部屋の質は、荒木の方が断然上だ。
ペンション・ナミは安いだけで、物置のようだし、ドアなども穴だらけなので、蚊も入り放題である。
ベッドもマットが薄く、痛いし、風が入ってくるので寒い。
ただ、ここでロライマ山以来の寝袋が大活躍。
ただ、外歩きをしてから、部屋に戻ると、ネズミの糞らしきものが、ベットの上にあったりと、安かろう悪かろうの感は否めなかった。
ペンション・ナミ。単なる物置…。ベッドのマットは異常に薄く痛いし、隙間風が寒くて、寝袋必須。