海外で日本人街として機能しているのは、ロサンゼルスのリトル・トーキョーとサンパウロのリベルタージだけらしい。
サンパウロに着いてすぐ、早速リベルタージを歩いてみた。
日本文化に飢えていたので、見るもの全てが新鮮に感じる。
リベルタージの大きな見どころの大阪橋にかかる鳥居など、日本から直接訪れたら何も感じないかもしれないが、やや感動してしまった。
大阪橋にかかる鳥居。
お寺もある。
日本庭園まで。
大阪橋からの眺め。
辺りには、日本食のレストランがたくさんあるし、スーパーでは日本食も売っている。
醤油はもちろん、納豆や桜餅まで売っている。
そして、路上でも、日本のテレビを録画した違法DVDが堂々と大量に売られている。
しかし、物価は相当に高いようだ。
インスタントの生麺タイプのうどんで4~5レアル(250円弱)、即席ラーメンが3~4レアル(200円弱)もする。
日本のお菓子も大量に売っているが、日本では100円で売っているキャンディーが、7レアルなど、ちょっと手が出ない感じだ。
お菓子はともかく、うどんなどは今後自炊すれば、食堂で食べるよりは安いので購入することにした。
リベルタージだが、もちろん日本語が通じる店もあるのだが、今では、中国人もだいぶ増えたらしく、通じない店も多い。
また、日系人の人も、中国人が日本語を勉強した程度の日本語しか話せない人も多く、特に期待していた薬局では、意図がなかなか伝わらなかった。
これなら、むしろ英語が完璧にできる人がいてくれた方がうれしいなと感じたりも…。
ただ、町を歩いていると日本語を話している親子がいたりと、なんとなく不思議な雰囲気の町だ。
しかし、考えてみると、ブラジルに住んでおり、日系人であってもブラジル国籍なのに、日本語で生活しているというのも、不便だろうし。
でも、日本の中華街へ行っても、彼らは中国語で生活しているから、そんなものか。
常に大混雑の丸海。値段は高かったけど。
デパートのそごうとは無関係。
中は秋葉原のようなおたくの聖地。
アニメ、コスプレみたいな店ばかり。
日本語の本も購入可能。でも、高い。
パン屋。
布団屋もある。
お土産屋と思いきや、鍋などの販売店。
楽天市場まで。これは偽物?
小さな商店にも日本の食材が並んでいる。
京都。こんなん見たら京都観光したくなってきた。
ずっと食べたかった辛ラーメン発見。中国の即席ラーメンが多い。
もやし。外国人はあまり食べないみたい。
カレー粉も手に入るが、すごく高い。
生麺タイプのうどんなども。
お菓子類。
飴買いたかったけど、高すぎ…。
ダシも揃っている。
日本のビールや酒、調味料。
弁当コーナー。
ふりかけなど。
インスタント味噌汁。安かったので、大量購入。
和菓子も売っている。
結局、これだけ購入!
マックまで。
ショッピングセンターも。
リベルタージでは、毎週日曜に、東洋市が開かれる。
日本の(だいぶ勘違いな)民芸品を売る露店や、てんぷらやお好み焼きの屋台も出ていた。
正直屋台の食べ物は、日本の食べ物とは程遠い感じだった。
強いて言えば、餃子と今川焼きはそれなりにおいしかったが、てんぷらややきそばなんて見る影もなく。
印象に残ったのが、南米大神宮である。
露店に混じり、南米大神宮というものが出展されており、お守りなどを販売していた。
ただ、お守りには、南米大神宮の記載は一切なく、交通守などと書かれているだけだったので、購入はせず。
ネットで調べると、結婚式なども担当しているらしいが、実際に神社はないらしい。
しかし、東洋市の賑わいはすさまじかった。
日曜日には、サンパウロの中心であるヘプブリカ広場でも市場が出ているのだが、混み具合がまったく違う。
東洋市は、何から何まで大混雑で、大行列だった。
東洋市。
とにかく大混雑。
日本の縁日のような雰囲気。
勘違い日本Tシャツを売るお店。
外人は、漢字が大好き。努力家って…。
南米大神宮。小さくてもいいから、神社もあればいいのに。
天ぷら屋台。
盆栽も売っていた。
日本風のしおりも。
東洋市の様子。
これは中国?
焼きそば屋台。
どら焼きやおはぎも売っていた。
今川焼きの屋台。実は、ほとんどが中国人経営の屋台。
たこ焼き屋台。
寿司も。
餃子の屋台。なかなかおいしかった。
餃子はかなり大きい。
カキ氷。めちゃくちゃシロップたっぷりで甘ーいが、うまい!
リベルタージには、図書館や病院などが入った日伯文化教会ビルというものがある。
たまたま、図書館で古本市をやっていたので、訪れてみた。
リベルタージでは新書も購入できるのだが、値段がかなり高いため、古本市で何冊か小説を購入した。
安く手に入れられて、ラッキーだ。
さらに、日伯ビルには、ブラジル日本移民資料館も入っているため訪れてみた。
日系移民の軌跡をわかりやすく展示してあり、とても興味深かった。
ただ旅行しているだけでも辛いことが多いのに、どれだけ大変だったことか…。
日伯文化教会ビル。
図書館や、体育館もある。
偶然、図書館では古本市を開催していた。
そうそう、日本へ郵便物を送りたく、ただなかなか手間取ってイライラしながら町をぶらついていると、なんと歌手のBEGIN(ビギン)に遭遇した。
どうやらコンサートのために訪れているようで、合間に町歩き兼撮影をしているようだった。
以前、ロシアでも卓球の日本代表に遭遇したし、海外で有名人に会う率がとても高い。
今回も、せっかくなので一緒に写真を撮ってもらえないか頼んでみた。
快く了解してくれた。
すごい気さくで良い人だった。
有名人なのに、向こうから、握手の手を出してきてくれるなんて、感激してしまった。
大阪橋を歩くBegin。
テレビカメラも同行していた。
さて、その後、リベルタージの郵便局から日本宛の荷物を発送した。
ブラジルから荷物を発送する場合、5通りの方法があるらしい。
①SEDEX Mundi…説明すら聞かなかったが、国際郵便の中で最速らしい。
②EMS Brasil…郵便局員の説明によると、日本まで3~5日で届くらしい。
③Mercadoria Economica…これが一番無難な送り方法。郵便局員の説明によると、日本まで15日程度で届くらしい。
④Leve Prioritari・・・2kgまでの文書、荷物を送れるらしい。
⑤Leve Economico・・・2kgまでの文書、荷物を送れるが、一番日数がかかるのだとか。
今回、検討したのはEMSとMercadoria Economicaだ。
梱包のダンボールやテープで意外に重量がかかり、6kg程度かと思ったが、結局7kg弱になってしまった。
かかる日数はどうでもよかったのだが、Mercadoria Economicaは紛失の可能性が高いらしく、その点EMSの方が安心とのことで、だいぶ悩んだ。
しかし、Mercadoria Economicaだと170レアル(8500円弱)なのに対し、EMSだと400レアル(20000円弱)もかかってしまう。
土産を送るだけで20000円というのは考えにくく、結局Mercadoria Economicaを選択した。
しかし、本当に届くのだろうか。
ネットだと、南米の郵便事情の評判はきわめて悪い。
せっかく買った土産がなくなったら、本当に残念。
どうにか届いて欲しいのだけれど…。
でもEMSにしても紛失したら、どうせ物は戻ってこないわけだし、そもそもポルトガル語で問い合わせるのも相当に困難で、海外からの発送は常に不安が付きまといそうだ。
Mercadoria Economicaだって、一応ネットで状況確認はできるようだし、とにかく運次第なのかもしれない。