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ベネズエラのアーカイブ

ベネズエラ:絶景の連続のロライマ

行くべきか、今回は諦めるべきか大いに悩んだロライマだが、結果的には行って大正解だった。

天気に恵まれ、まさに絶景の連続だった。

今回は、本当に運がよく、雨が降るのは夜か休憩中のみで、かなり晴れている時間が多かった。
メンバーにもガイドにも恵まれ、気持ちよく5泊6日を過ごすことができた。

しかし、情報ノートにも記載されていたとおり、すべて天候次第なように感じた。
雨が降れば、視界は10メートル程度になってしまい、また地面も驚くほど滑りやすくなり、楽しむどころではなくなってしまう。
また、霧が多ければ、せっかくの景色がまったく堪能できず、ただ疲れるだけになってしまう。

さて、このロライマがあるギアナ高地だが、現在の五大陸がまだパンゲアと呼ばれる一
つの大陸であった20億年前には、大陸の中心であったと考えられている。
このため、ギアナ高地付近はその後の移動の回転軸に当たり、火山噴火や地震などの地質学的な変化の影響をほとんど受けず、地球では最古の岩盤がそのまま残っているのだとか。

ギアナ高地が一躍有名になったのは、名探偵シャーロックホームズの原作者のコナン・ドイルが発表した、ロストワールドという小説の舞台となったためである。
小説内では、ギアナ高地の上では、恐竜が生きていたという内容らしいが、それもあながち嘘に思えないほど、下界から隔離された地形になっている。

年間の降水量が4000mmを越えており、厚い雲に覆われていることが多いため、衛星での地形探索が困難で、今なお未開の地も多いと言われる、まさに地球最後の秘境らしい。

グレートジャーニーでも、関野吉晴がクケナン登頂と東西横断をしており、その時の映像がすさまじく美しかった。

現在、一般人が行くことを許可されているのは、ロライマなのだが、一方でロライマは数年後に登山不可とし、クケナンに登山できるようにするという噂もあるらしい。

ロライマ登山には、ツアーに参加するのが一般的だが、サンタエレナには、以下の3つのツアー会社がある。
①Backpacker Tours
②Mystic Tour
③Turisticos Alvares

Backpacker Toursは、質は良いらしいのだが、他に比べ料金がだいぶ高いので、はじめから検討していなかった。

Mystic Tourは、エンジェルフォールのツアーで利用したのだが、正直対応が良いとは言えず、太ったオーナーのやる気も大いに微妙で、ロライマ登山では利用しないことにした。

Turisticos Alvaresだが、バスターミナルにある旅行会社で、オーナーのフランシスコが親切だと情報ノートにも多く記載されており、今回はここを利用することにした。
親切かつ、値段も良心的で、説明も親切だった。
結果的には、日程的に、Backpacker Tours主催のツアーに参加することになったのだが、フランシスコ経由で申し込んだため、値段も安く、かつ寝袋用マットも無料で貸してもらうことができた。
Backpacker Toursで申し込むとすべて有料らしい。

ただ、Backpacker Toursはさすがに高いだけあり、サービスは抜群で大いに満足することができた。
対応はもちろん、食事の質と量も文句なく、ガイドもポーターもとても感じが良かった。

[ツアー1日目]

初日は、車でインディアンビレッジまで移動し、その後トレッキングを行った。

予定では、9時にBackpacker Toursを出発するはずだったが、参加者の1人のバックパックが急遽壊れ、買いに行くことになり、結局1時間半の遅れとなった。

インディアンビレッジには12時頃到着し、ポーターへの荷物配分などを行い、13時頃トレッキングがスタートした。

初日は標高1300m程度のインディアンビレッジから、およそ12km歩き、標高1100mのTok River Campまで移動した。
天気は、良くもなく、悪すぎもなく、時折雨がぱらつく程度だった。
日差しがないため、気温も適度で快適ではあった。

Tok River Campには17時頃到着し、夕飯を食べ、即就寝となった。

考えてみると、テント泊は初めてなのだが、空港泊なんかよりずっと快適だ

今回のメンバーは、ベルギー人2人、アルゼンチン人夫婦、オーストラリア人カップル、ドイツ人とフランス人のカップルと計9人だ。
誰も、なかなか親切で良いメンバーに当たったようだ。

情報ノートによると、ガイドの中にはひどいのもいて楽しめないこともあるようだが、さすがに高いBackpacker Toursのガイドだけあって、とてもフレンドリーで時間もきっちり守る人で良かった。

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Backpacker Toursで荷物を積み込む。

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ナショナルパークの事務所。

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インディアンビレッジに到着。

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インディアンビレッジ全景。

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曇りがちだが、テーブルマウンテンが見えている。

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トレッキングスタート。

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ロライマとクケナンが正面に見えてきた。

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トレッキング途中に、インディアンビレッジが見える。

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写真ではわかりずらいが、3センチちかくある蟻。

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葉っぱじゃなく蟻。

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ひたすら歩き続ける。

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クケナンが徐々に近づいてくる。

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ロライマもまた大きく見え始めた。

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クケナンとトレッキング。

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ロライマとトレッキング。

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Tok River Camp。

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5日間利用するテント。

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夕飯!味もなかなか。

[ツアー2日目]

6時半頃起床し、8時過ぎにキャンプを出発した。

出発してすぐのTok Riverと、1時間程度歩いてからのKukenan Riverの2箇所の川越えもあり、さらに登り坂も多く、かなり辛い1日だった。
結局、6日間で一番疲れた日になった。

距離こそ12km程度しか歩かなかったが、標高1870mまでの登りが続く道のりで、天気も快晴でうれしいのだが、日差しが凄まじく、体力を奪われた。

13時頃キャンプに到着し、水浴びをしたり、洗濯をして休養をとった。

夜になると、だんだんと天気が悪くなり、暴風雨になった。
テントに吹き付ける風と雨の音がうるさく、寝ずらい夜となった。

昨日から、オーストリア人の女性ソフィーが体調不良を訴えていたが、本格的に悪化したようで、まったくトレッキングのペースについてこれていない。
初日から、ほとんど何も口にできていないようだ。
今日はどうにかなったが、明日の崖登りはうまくできるのか、皆不安に感じている。

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朝食。

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快晴でクケナンが美しい。

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トク川渡りの準備。

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奥に見えるのが、昨日のキャンプ。

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クケナンの形は写真に映える。

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以前、インディアンの村があった跡。

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教会は新設らしい。

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ロライマは、雲がかかっている。さらに午前中は逆光。

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2度目の川渡りのクケナン川。

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けっこう急流。

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クケナン川とロライマとクケナン。

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ポーターは上手に川を渡る。

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トカゲ。

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荒涼とした雰囲気がでてきた。

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ロライマへの道。

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ロライマの雲もはれてきた。

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ずっと登り道。

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ロライマ全景。

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休憩。

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まだまだ続く上り坂。

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ロライマが近づいてきた。

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キャンプ間近。

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キャンプに到着。

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早速、ガイドとポーターは昼食の準備。ありがたい。

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その間に、水浴び。

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昼食。サラダがおいしい。


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キャンプとテント。

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トイレ。

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キャンプは絶壁間近。

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晴れていて、ロライマが美しい。

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明日は、これを登る。


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夕日。


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夕日その2。

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夕食。かなり味はおいしかった。

[ツアー3日目]

ツアー3日目はいよいよ崖登りだ。
といっても、急坂ではあるものの、さほど辛いルートではなく、朝7時に出発し、11時頃には頂上に到着することができた。
標高はおよそ2700m、直線距離だと3キロ程度しか歩いていないらしい。

さすがに頂上は、下界とはまったく異なった岩が続く世界だった。

昨日から体調不良を訴えていたソフィーにガイドは着いて行くことになったため、元気な人はそれぞれルートを確認しながらの登山となった。

頂上ではしばし休憩してから、ポーターに道を教えてもらい、宿泊キャンプまで移動した。

結局、ソフィーのキャンプ到着は16時頃と大幅な遅れとなったが、なんとか到着できたようだ。
目の下にクマもできており、よく登頂できたなといった様子。

今日も、快晴で、我々は本当にラッキーとのことだ。
なかなかないことらしい。

また、夜間に激しく雨が降ったが、洞窟内にテントを張ったため、雨の音はあまり感じず。
ただ、ロライマ頂上は深夜から急激に気温が下がるため、寝袋でも寒い。
ダウンジャケットを着込んで、寝袋を使い、どうにか眠ることができた。

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朝食。

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またも快晴でクケナンが美しい。

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緑が茂っているラインを斜めに登っていく。

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珍しい花?

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はじめは森を進む。

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ちょっと屋久島みたいな雰囲気。

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だいぶ高くまで登ってきた。

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岸壁まで間近。

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南国風のジャングル。

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頂上アタックの最後の水場。

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休憩して、水を補給。

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ついに絶壁にたどり着いた。

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まだまだずいぶん高さが残っている。

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登り途中でも、いたるところで景色が楽しめる。

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クケナン。

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クケナンその2。

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白いラインが歩いてきた道。

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この眺めは素晴らしい。

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滝の下を歩く。



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滝くぐり抜けた後。

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頂上まであとわずか。

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想像していた岩が多くなってきた。

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太古の岩。

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頂上までほんとにわずか。

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頂上に到着。

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テレビで見たような岩盤があちらこちらに。

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不思議な形の岩。

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ひと休み。

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登りルート周辺。

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頂上の様子。

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テーブルマウンテンを見下ろす。

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頂上には水溜りが多い。

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下界とは異なった雰囲気。

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奇岩が多い。

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キャンプへの道。

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かなり滑って歩きにくい。

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ロストワールドの雰囲気?

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キャンプまでが意外に遠い。

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岩盤と青空のコントラストがきれい。

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キャンプまでひたすら歩く。

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植物も多い。

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ロライマ頂上。

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ロライマ頂上その2。

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ロライマ頂上その3。

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危ういバランスの岩。

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キャンプに到着。

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キャンプ周辺。

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キャンプ周辺その2。

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キャンプ周辺その3。

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夕食。ちょっとさびしい。

[ツアー4日目]

昨日夜の雨が嘘のように、朝から再び快晴である。

ロライマ頂上には、ベネズエラ、ブラジルとガイアナの3カ国国境などがあるが、だいぶ距離が離れており、途中見どころも少ないらしく、ビューポイント巡りをすることになった。

ビューポイントからは、さすがの絶景を見ることができ大満足だ。
いくつかのポイントを巡ったが、天気も良く、期待通りの景色を堪能できた。

トレッキングの途中、ギアナ高地特有の植物や生き物の説明もあったが、それはあまり興味が持てず。
食虫植物などが多いらしいが、細かな植物なんかよりは、雄大な景色を見ている方が断然おもしろい。

ただ、水かきがなく、泳ぐこともはねることもできず、卵からカエルのまま孵化するオリオフリネラだけは興味深かった。
オリオフリネラは、隣のクケナンとロライマにしか生息しておらず、進化途中なのだとか。

ソフィーの体調も回復しつつあり、久々に、皆揃っての移動となった。

昼間は快晴だったが、夕方から激しい雷雨となった。
壊れた電球があるのかと思うくらい、断続的に雷鳴が鳴り続き、空を明るく照らし続けていた。
テントの中が、明るくなり、眠れず、すごく迷惑だった・・・。

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朝から早速散策開始。

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雨の影響で水たまりが大きくなっている。

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珍しい花なんだとか。

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あちこちに池がある。

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ぬかるみと滑る岩で、なかなかに歩きにくい。

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砂も多く、靴がどろどろに。

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頂上の様子。

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頂上の様子その2。

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頂上の様子その3。

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岩の間から、およそ1000m下の下界が見える。


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テーブルマウンテンの見晴らしポイント。

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雲が多くて幻想的。

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次々に雲が増えてくる。


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ガイアナのジャングル。

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雲が素晴らしい景色を作ってくれた。

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あっという間に、ほとんどが雲に覆われてしまった。

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絶壁。

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たしか食虫植物。

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これもギアナ高地特有の花だったはず。

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再びビューポイント。

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場所によっては、雲しか見えないことも。

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とにかく何もかも天候次第。

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頂上の様子その4。

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頂上の様子その5。

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頂上の様子その6。

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ポーターが遅れて朝食を持ってきた。

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ジャグジー。

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頂上の様子その7。

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頂上の様子その8。

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クリスタルがいろいろな場所にある。

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持ち帰りは厳禁らしい。

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頂上の様子その9。

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引き続き、洞窟散策。

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内部は真っ暗。

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重要な場所らしいが、すごさが不明。

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ナショナルジオグラフィックも特集したとか。

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でも、なぜに?

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奥までいってもただの洞窟だった。

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出てきたところで昼食。

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頂上の様子その10。

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一番有名なキャンプらしい。トイレ臭い。

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頂上からの眺め。

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クケナンがまたも見えてきた。

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頂上の様子その11。

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頂上から見たクケナン。

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みんな休憩で爆睡。

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絶壁ポイント。

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写真ではわかりにくいが、風が吹いたら落ちてしまいそうで怖い。

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マーベリック・ポイントからの眺め。

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今回で一番美しかった景色。

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雲が地面から湧き上がってきた。



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夕飯。久々の米。

[ツアー5日目]

今日は、一気にTok River Campまで移動する日だ。
ツアー2日目と3日目に歩いた道を1日で走破することになる。

3日目に歩いた崖道は、昨日の雨もあり、相当滑りやすく、かなり慎重に歩くことになり、登りよりだいぶ疲れたが、時間的には相当早く下ることができた。

崖を降りきった時点で、予想よりだいぶペースが速いことから、ガイドがTok River Campで泊まらずに、一気にインディアンビレッジまで移動してしまってはどうかと提案してくる。
すると、皆ベッドに宿泊できるし、今日はたまたまインディアンの祭りがるあるから、楽しめるのではないかとのことだ。

皆、ハイペースで歩くも、アルゼンチン人のおじさんが急遽膝が痛いと言い出し、目的地のTok River Campまでも辿りつけず、Kukenan River Campで泊まることになった。
仕方ないが、膝が悪いくせに誰よりも先人切って山を駆け下りたりするからこんなことになるんだと、誰もが恨み節。

12時頃には、Kukenan River Campに着いてしまっていたので、午後はずっと暇。
問題なのは、このキャンプは、プリプリという血を吸うサンド・フライが異常に多いこと。
テントに入ろうとすると、紛れて数匹は入ってしまう。
川沿いに行っても、大群に襲われ、今まで刺されないように努力していたのに、わずか1日で60箇所くらい吸われてしまった。
蚊と違うのは、吸われた場所から血が出ていること。
痒くてどうしようもない・・・。
日本から持参の、ムヒアルファEXもまったく効かないし。

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キャンプ中央の小屋。

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最後の夕食は、ワイン付。

[ツアー6日目]

朝6時頃出発し、昼11時頃インディアンビレッジに到着した。
冷えたビールが待ち構えており、皆で乾杯。
喉が渇いていたため、缶ビール2本を1分ほどで飲み干してしまった。

ちょうどビールを飲んでいる頃、豪雨が押し寄せてきた。
目の前も見えないような凄まじい雨だ。

本当に今回は運が良く、天候に恵まれていた。
豪雨の中歩いていては、本当に大変だったと思う。

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下山後は、サンフランシスコ村へ移動。

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久々の豪華ランチで、ツアー終了!

この勢いで、一気にガイアナへ行ってしまおうか。


ベネズエラ:ベネズエラの印象

カナイマから、シウダーボリバルに戻ってきた。

15時頃バスターミナルに行き、シウダーボリバルからサンタエレナ行きのバスを買おうとするもすべて満席とのことだ。

することのないシウダーボリバルでもう1泊など考え難く、どうにかできないかと歩き回っていると、急遽21時発のバスが増発された。
値段も普段より高いようだったが、仕方なく購入することに。
しかし、ブラジルなどと違い、チケットを売る人たちが親切でないことが多く、まるで中国のように
「ノー・アイ(ない)」
と言われるだけのこの国は印象がいまいちだ。
せめて売り切れたけど、明日のならあるとくらい言ってくれてもいいと思うのだが・・・。

また、どこを歩いていても執拗に
「チーノ、チーノ」
と言われる。
特に、バスターミナルなど、貧しい人がいる場所で言われることが多い。

たまにならともかく、サンタエレナやシウダーボリバルでは、日に30回ほど言われている。
大人も子供も皆言ってくるとはまさに恐るべき風習。

アジア人を見れば、中国人と思っている残念な人だが、言い方があからさまに馬鹿にしてきているので、非常に気分が悪い。
だいたい、例え中国人だとしても、今や世界でも最も影響力のある国の一つなわけだし、ベネズエラより上なのではと感じたりも。

バスターミナルでは、カラカス行きのバスに乗り込むトモさんと再会し、夕食を食べ、彼を見送ることに。
彼を見送った後、21時発のバスに乗ろうとしていると、急遽警官4人組に取り囲まれた。
「荷物検査をするから、別室に来るように」
とのことだ。
案の定、荷物検査と言いつつ、お金を巻き上げようとした腐った警官たちだった。
荷物には興味を示さず、ブラジル・レアルやUSドル、ユーロが入った封筒のみに興味を示しているのだ。
通常の荷物検査ではそんなものはスルーだが、
「いくらあるか確認する必要がある」
など、わけのわからないことを言ってくる。

情報ノートなどで、
「友人のお金とごちゃ混ぜにされ、慌てて分けているときに200ドル盗まれました」
とか、
「気をそらされているうちに、デジカメが消えました」
などの書き込みを見ていたため、細心の注意を払い、目を札の方だけに集中することにした。

注意をそらすために、
「両手を壁について、身体検査をする」

「靴の中もチェックするから、脱げ」
などと言われるも、すべて顔は札の方に向けたままにし、どうにか1円も盗まれることなく切り抜けることができた。

この国は本当に印象が悪い。

そもそも、ATMや銀行で両替すると、1ドル=4ボリバルほどにしかならないのに、闇だと8ボリバルにもなるということが公然になっている時点で国としておかしい。

さらに、郵便局はあっても切手が売っておらず、ポストカードが遅れなかったりも。

そんなこんなで、ベネズエラを早々に出国したくなってきた。

一方で、まだロライマ山には行っていないのである。
やはり27日発のツアーは催行されたが、夜行バスに乗り27日の8時半に宿に到着し、9時出発の5泊6日のツアーに参加するのは無理なので断念した。
予備カメラの充電だったり、大きな袋を購入したり、さらにはヘッドランプ用の電池、非常食など準備が大変らしいのだ。
旅行会社は、参加させたいがために、値引きを提示してきたが、値引き云々より準備不足で全然間に合わなかった。

欧米人にとっては、エンジェルフォールよりもロライマの方に興味を持っている人も多いようだ。
5泊6日で、エンジェルフォールの時のような雨が毎日何度も降られたら、おそらく辛いだけになってしまいそうである。
そして、既にカメラが壊れ、サブ機だけの状況の中、大雨地帯に突入してさらに壊れてしまったらお手上げである。

情報ノートを見ると、天気が良い中行けて、さらに同行者に日本人がいて楽しめた人は
「ロライマが南米で一番!」
などと書いているが、一方で天候や同行者に恵まれなかった人は
「辛いだけ・・・」
などとも書いている。

悩みに悩み、今、行かなかったら一生後悔しそうなので行くことにする。


ベネズエラ:憧れのエンジェルフォールとカメラの故障

翌日、1日遅れでエンジェルフォールへのツアーに参加した。

朝、8時半頃シウダーボリバルの空港を発ち、およそ1時間半でカナイマに到着した。

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シウダーボリバル空港。

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シウダーボリバル空港その2。

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パイロット含め6人乗りのセスナ。

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オリノコデルタ?

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しばらくすると、地面から切り立った崖が現れた。

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ギアナ高地らしい風景。

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さすがとしか言いようがない。

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カナイマ空港。

ツアーは結局どの会社で申し込んでも、現地では一緒になるようだ。

初日に、エンジェルフォールの麓にあるキャンプまで移動することになった。

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テプイが見える。


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ウカイマの滝。


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あちらこちらにテプイが見える。

カナイマから、エンジェルフォールへはなんとボートで4時間もかかる。
途中急流の場所は、40分ほど歩き、その間にボートだけ先回りして待っていてくれることに。
ちょうど歩いているとき、大雨が降ってきた。
どうにか滝に着く頃には、雲がはれているようにと願いつつ、歩き続ける。
エンジェルフォールは落差が980メートルもある滝なので、曇っていると滝の頂上が見えないらしいのだ。
特に、雨季である今は、見えないこともしばしばあるらしい。

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このボートで4時間は意外にきつい。

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想像通りのギアナ高地の光景。

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まさにテーブルマウンテン。

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歩きの様子。

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エンジェルフォールはまだまだ先。

再びボートに乗り込む頃には、快晴になりはじめた。

ボートでさらに3時間。
次々現れるギアナ高地に、参加者のテンションはだいぶあがっている。
このボートの途中の風景は、すさまじく美しく、予想していたテーブルマウンテンの光景を見れたため、わざわざ5泊6日のロライマ山トレッキングに参加する必要があるか悩み始めてしまった。
さすがに皆に疲れが見えはじめ、無言になりつつあった頃に、ようやくエンジェルフォールが見えてきた。




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まさに絶景。

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エンジェルフォールへの道。

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エンジェルフォールへの道その2。

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エンジェルフォールへの道その3。

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エンジェルフォールへの道その4。

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エンジェルフォールへの道その5。

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エンジェルフォールへの道その6。

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エンジェルフォールへの道その7。

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エンジェルフォールへの道その8。

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エンジェルフォールへの道その9。

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エンジェルフォールへの道その10。

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エンジェルフォールへの道その11。

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エンジェルフォールへの道その12。


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エンジェルフォールへの道その13。

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エンジェルフォールへの道その14。

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エンジェルフォールへの道その15。

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エンジェルフォールへの道その16。

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エンジェルフォールへの道その17。

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エンジェルフォールへの道その18。

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エンジェルフォールへの道その19。

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エンジェルフォールへの道その20。

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エンジェルフォールへの道その21。

エンジェルフォールだが、さすがの迫力である。
予定では、そのままエンジェルフォールのビューポイントへ行くとのことだったが、その日の予定はここで終え、キャンプで宿泊することに。
キャンプといっても、ただハンモックがあり、そこに寝るだけだ。
他の人との仕切りもなければ、蚊帳すらないのには驚いた。

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ボートからエンジェルフォールが見えてきた。

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ボートからのエンジェルフォール。

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さすがの大迫力。

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落差978メートルだとか。

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宿から見たエンジェルフォール。

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ジャングルっぽい写真。

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雲のないエンジェルフォールだが…。

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わずか1分足らずで雲が現れる。

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すぐに大きくなり、最後には覆いつくしてしまった。

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周辺のテプイ。

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ここにハンモックを吊って、就寝。

翌日、早朝からエンジェルフォールのビューポイントへ向かった。
キャンプ前には霧が立ち込めており、滝の存在すら見えなかったが、およそ1時間の登りの後、ビューポイントに着く頃には霧がだいぶはれてきた。

青空の下のエンジェルフォールはさすがの美しさだった。

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エンジェルフォールと虹。

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霧がはれたり、また現れたりの繰り返し。

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エンジェルフォール全景。

しばし、景色を堪能した後に、エンジェルフォールの滝つぼにある水浴び場へ向かった。
皆、思い思いに水遊びを楽しんでいる。
水に入ったり、写真を撮ったりしつつ、時間になり戻ろうとしてカメラを持ったところ、なぜか電源が入らない。
ただ、落としてもいないし、水に濡らしてもいない。
滝つぼ近くで、多少水蒸気が多いといっても、コンパクトデジカメを使っているほかの人は普通に使っており、謎である。
まだ、購入からわずか1ヶ月しか経っておらず、不運としか言いようがない。
日本にいれば、保証書付で修理できるかもしれないが、ここはベネズエラである。

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滝壺とエンジェルフォール。

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水の色が独特。

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コカコーラと呼ばれていた。

あまりのショックに、テンションが激下がりである。
普段はサブ機も持って歩いているのだが、カナイマは飛行機の荷物制限が厳しいため、またわずか2泊3日のツアーだったため、サブ機を持ってきていなかった。

ビューポイントから降りてきて、朝食の後、昨日4時間ほどかけて遡った川を下った。
下りは、かなり飛ばすので、日本のラフティング顔負けの激しさである。
途中、2度ほどひっくり返りそうになったが、無事でよかった。
日本だったら、確実に安全基準をクリアできていないだろうツアーである。

この後、ツアーでは滝の裏側に行けるエルサポの滝やカナイマ湖などを見に行ったものの、写真を撮れないのではあまり見る気すら起きず。
せっかく来ているのだから、テンションを上げようと努力したのだが、結果は芳しくなく。

まあ、不幸中の幸いなのは、エンジェルフォールまでの写真は撮れていることだ。
他のは、おまけなので仕方ないと考えよう・・・。

さて、エルサポの滝などを見ているときに、突如大雨が降ってきた。
カメラも壊れていたため、手ぶらで、Tシャツ&水着で参加していたのだが、あまりの大雨に驚いた。
およそ1時間強、シャワーを浴びているかのような水が降りっぱなしである。
当然、全身ずぶぬれで、先ほどまで散策路だった道がすべて小川のようになってしまった。

これで2日目までのプログラムは終了である。

3日目は、午後発の飛行機まですべて自由時間らしい。

多くの情報ノートに書いてあったが、だいぶ無駄な時間が多いツアーで、2日間で十分に終えられる内容だったように感じた。

また、ガイドの質の悪さにも驚いた。
ペルーのアマゾンツアーなどかなり対応も良かったので、そのくらいの質かと思っていたが、集合時間を決めても、参加者は集まっていてもガイドは平気で30分以上遅れてくるなどざらであった。
そして、参加者のほとんどが英語を話しているのに、スペイン語しか話せず、さらに態度も高圧的ときているから、何とも言い難かった。

ガイドによっては、とてもフレンドリーな場合もあるらしいが、正直外れガイドだったように思う。

カメラの故障でだいぶ気持ちが沈んでいたが、ブラジルの大都市で購入することを決心し、気持ちを取り直した。
それにしても、カメラの重要性を再認識した。
カメラがないと、どんな名所でもどうでもよくなってしまうのだ。
旅がしたいのではなく、ただ写真が撮りたいだけらしい。


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